スイス人アーティスト、ファビアン・エーフナーが生み出す素晴らしい作品の数々をご紹介。ファビアンは見る者の心や気持ちに強く訴えかける写真を創造することで、アートと科学を融合した独特な世界を写し出し大きな反響を呼んできた。波動、求心力、虹色、炎、強磁性流体など、人の目には見えない無数の瞬間を写真に残すため、常に目を光らせているのだ。
おもしろい!ひよこの孵化がヒントになった「殻から生まれたフェラーリ 250GTO」の全貌(写真9点)
彼の作品には、“Disintegrating”シリーズと“Hatch”シリーズの2つがある。いずれのシリーズも「車」を素材としたものだが、どちらもコンピューターで処理を施したイメージを、あたかも実物を映した写真のように見せている点で共通している。今回は、Hatchシリーズをご紹介しよう。
“Hatch”シリーズは、「車の誕生」をテーマに表現している作品だ。ひよこの孵化の写真からヒントを得たファビアンは、生命体が産まれてくる瞬間のように人造物が「産まれる」瞬間を表現したいと考えたのである。本作品では、命の瞬間を軽妙に、エネルギッシュに表現するために、フェラーリ 250GTOが殻を破って「産まれる」瞬間を捉えている。
このシリーズでは、「車がどのように産まれるか」というファビアン・エーフナーなりの解釈をみせている。フェラーリ 250 GTOがその殻を打ち破っていたり、まだ産まれていない“卵”の中に空っぽになった殻が見えたりと生命を感じさせられる。
作品ができるまでのプロセス
作品を作るにあたってファビアンはまず、ラテックスを使ってモデルカーから型を取るところから始めた。彼はこの型に石膏の薄い層を重ね殻を作った。 次のステップを実行するためにこのような型が無数に作成された。次のステップ、すなわち、車に向けて殻を砕き、車が殻を打ち破った瞬間を作るためだ。このステップは納得のいく結果が得られるまで何十回となく繰り返された。
殻がモデルに当たる、この極めて限られた瞬間を捉えるために、ファビアンはマイクをカメラのHasselblad H4Dとフラッシュに取り付けた。こうすることで、殻が車の表面に接触するたびにマイクがそのインパルスを捉え、フラッシュとカメラのシャッターをトリガーする。
自動車を命あるもの、母体に宿った息をする生命体と解釈することは、車の概念にかなりのひねりを効かせているといえよう。赤ん坊を運ぶコウノトリのように、Hatchは自動車の誕生する瞬間を捉えたというわけだ。「私は目に見ることのできない現象を詩的に“見せる”ことに挑戦しています」一息おいて彼は続ける、「そのため、見る人たちをある一瞬に留め、僕たちの周りを取り巻く不思議な世界をじっくりと味わってもらいます」
「私を虜にするのは僕の周りを取り巻くこの世界です。 科学のありとあらゆる分野に深い興味を持っています。 何か新しいテーマを始めるとき、最終的な写真がどのようになるかはほとんど予測できません。 しばらくは自分なりに模索し、どのようなものかを感じられるようになり、それからしばらくして、写真のアイデアが浮かびます」
ファビアンはスイスのチューリッヒから40分ほどのアーラウにフォトスタジオを構えている。クリエイティビティが注ぎ込まれた彼の作品の販売は、世界中でプライベートな直販だけに限定されているそうだ。
Octane Japan 編集部
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