新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校が続く中、福岡県篠栗町立篠栗中学校の教諭らが、給食を食べるランチルームに置く仕切りを手作りしている。「学校再開後、700人近くが集まる環境で
篠栗中では校内調理の給食を導入した2002年度から、調理室と直結したランチルームに生徒と教職員が集まり、一斉に食べる。今年度は生徒646人と教職員45人。10人ずつが向かい合って着席するが、向かい側の人との距離は60~70センチしかない。
飛沫がかからないよう、全員が同じ方向を向いて座れば、テーブルを2倍に増やさなければならない。時間差を設け、一度に食べる人数を減らせば、下校時刻が遅くなる。
今年度着任した松本修校長が思い付いたのが、仕切りに囲まれた「味集中カウンター」で知られる、とんこつラーメン専門店「一蘭」(本社・福岡市博多区)だった。
松本校長は「あの仕切りを作れないか」と、技術の江藤文彦教諭(49)に相談した。江藤教諭は持ち運びや消毒の手間を考え、軽量で丈夫な段ボール状のプラスチック板を使うことを提案。飛沫が飛びやすい前方を遮断するため、長さ約1・8メートル、高さ45センチ、厚さ5ミリの板に木製の脚を二つ取り付け、テーブルの上に立てることにした。
左右を遮ることも検討したが、「狭すぎて、かえってストレスになる」として見送った。
江藤教諭と保健体育の後藤道広教諭(62)が中心になり、全教員が交代で脚作りに参加。費用を抑えるため、脚には技術の授業で出た廃材を再利用し、学校再開までに必要な108台の仕切りを完成させる。
使いながら改良していく予定で、松本校長は「『しゃべるな』と言ってもしゃべってしまうのが中学生。感染防止に十分配慮しながらも、ある程度は伸び伸びと給食を楽しめるよう工夫していきたい」と話す。
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April 15, 2020 at 11:27AM
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給食時の飛沫感染どう防ぐ…ヒントは人気ラーメン店、教諭ら仕切り手作り - 読売新聞
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