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Sunday, May 24, 2020

静岡サッカー王国復活のヒント 元ジュビロ磐田GK 尾崎勇史さん(下) - 中日新聞

◆控えから伝説セーブ

清水エスパルスとのCSの経験から準備する心の大切さを説く尾崎勇史さん=磐田市内で

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 磐田の桑原隆監督(72)から告げられた、清水エスパルスとのチャンピオンシップ(CS、一九九九年)への先発出場。静岡ダービーマッチがCSとなるのは史上初。全国のサッカーファン注目の戦いとなった。私の胸は躍った。「楽しみでしかない。絶対に勝つ」

 CSの第一戦は2−1で先勝。第二戦は清水がVゴール勝ち、磐田と清水はともに勝ち点で並び、PK戦で年間優勝を決めることになった。第二戦の敗戦から、すぐに、気持ちは切り替えた。しかも、PK戦には自信があった。

 私のPKに対する対応は全方位。右か左か、どちらか一方に予測して跳ぶタイプではない。キッカーがボールを蹴るまで、しっかりと見つめて、反応する。PK戦は磐田が先攻。清水一番手のMF沢登正朗さん(50)は、左をチラリと見て、右足で左に流し込んだ。元日本代表の沢登さんは相手の裏を突く技巧派。私は沢登さんが左を見たことで、右に蹴るかと予測したが、素直なキック。「あれ、彼は緊張しているのかな」と思った。

 清水二番手のMFサントスさん(59)のキック。元清水で磐田のDF安藤正裕さん(48)から、「サントスのキックは最後まで見ておれば、反応できる」と助言を受けていた。短い助走から、右足キック。私は最後まで我慢して、キックのコースを左と読み、ボールを止めた。サントスさんとの駆け引きに勝った。PK戦は結局、磐田が4−2で勝利を収めた。磐田の選手が私を目がけて、走り寄ってきた。歓喜の渦に包まれた。至福の瞬間だった。

 現在は磐田東高職員として、同校サッカー部コーチを務める。私は「控え選手の苦しさ、試合に出場する選手の勝たなければいけないプレッシャー。ともに、よく分かる。だが、両者ともいつ、出場してもいいように万全の準備を進めることが大切なんだ。それがチームの勝利につながる」と話している。

(川住貴)

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