コロナ災禍という異常事態のなか、JAの広報誌は思い切った取材のできない状態の5、6月号だった。総代会も書面決議で、紹介記事も、いま一つ紙面から活気が感じられない。
そのなかで今回は、広報担当者の思いが伝わる誌面を取り上げる。
他の事業や人を紹介することはあっても、広報誌あるいは広報事業を自らアピールすることはなかなかその機会がないのが実情である。JAいしのまきの広報活動、令和元年の第33回「広報大賞」総合の部で全国2位の「準大賞」を受賞した。
もちろんJAの広報誌だけではなく、コミュニティ誌や地域版広報誌、職場内報、ホームページなどの広報活動が総合的に評価されたわけだが、それぞれ分野ごとにていねいに紹介している。やや詰め込みの感もあるが、レイアウトで読みやすくまとめてある。
◆シンプルで分かり易い
JAみのり「ねっとわーくMINORI」5月号
ひとことでいうとシンプルで分かり易い内容である。広報誌の役割の一つに「組合員教育」があるが、その機能を的確に果たしている企画である。「ずっとこの大好きな地域を守りたいから!」の分かり易い見出しで、協同組合について知ってもらいたいという広報担当者の意図がうかがえる。そして会話調によることばは分かり易い。さらに広報担当者自身の協同組合への思いが伝わる。そして、JAの各事業を写真付きで説明し、本文を読んでいく流れのなかで、自然と頭に入るように編集されている。
どうしても数字が多くなる事業実績報告をグラフと図表で読みやすくしている。総代会のシーズンだが、今年は多くのJAで書面決議が中心になった。それだけに総代会を紹介する広報誌の役割は大きい。特に、事業実績は重要内容だが、数字と文章ではどうしても詰め込みになって読みにくい。
この点、大きめの活字を使い、配色で読みやすくするなど工夫がみられる。ただ、全体にやや大味な紙面になっており、イメージ写真等を組み合わせれば締まった紙面になる。
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May 22, 2020 at 02:00PM
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広報担当者の思いを伝える【ヒント&ピント】 - 農業協同組合新聞
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