ヤマトホールディングスは7月2日、ヤマトグループ創業100周年を記念し、「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」を東京・品川のヤマト港南ビルにオープンした。開館時間は10時~17時で、休館日は月曜日・年末年始・お盆。見学料金は無料で、10名以上の団体からアテンドツアーの予約も可能。今回、プレス向けのツアーに参加したので、同ミュージアムの様子をお届けしたい。
クロネコヤマトミュージアム館長 白鳥美紀氏は「2019年11月29日に創業100周年を迎えるにあたり、100周年記念事業計画の一つとしてヤマト港南ビルを建て替え、その中に歴史館を開設しました。ヤマトグループの歴史だけではなく、来館者の皆様が歩んできた世の中の歴史を一緒に振り返ることができる展示となっています。気軽に何度でも足を運んでいただけるような身近な施設になりたいです」と述べた。
「クロネコヤマトミュージアム」は、ビル内のスロープを活用した展示構成となっており、スロープをらせん状に下りながら見学する。展示は、「創業の時代」「大和便と事業多角化の時代」「宅急便の時代」「新たな価値創造の時代」の4つのゾーンから構成されている。
「創業の時代」では、小倉氏の銅像や、創業期に使用されていたフォード社製T型1トン車の模型、1924年に使用されていた運転手の制服、1931年に小倉氏によって制定された「社訓」などが展示されている。「社訓」は、現在も従業員手帳に記載されており、創業期から受け継がれているという。
奥には、約14メートルの大型ワイドスクリーンによるアニメーション映像を鑑賞できる円形シアターがある。4世代の家族歴史と照らし合わせた物語仕立てとなっているので、子供でも理解しやすい内容となっている。
「大和便と事業多角化の時代」では、日本初の路線事業が生まれた背景や仕組み、戦後に取り組んだ事業の多角化などが紹介されていた。当時の営業所の再現や宣伝広告物などが展示されている。
馴染みのある「ネコマーク」は、当時の広報社員が、娘の書いた猫の絵から着想を得てデザインしたという。
「宅急便の時代」には、「宅急便体験コーナー」があり、運転手の制服の試着や、梱包・集荷体験(新型コロナウイルスの影響で、現在は中止)、街中でよく見かけ馴染みのある「ウォークスルー車」の乗車体験ができる。
最後の「新たな価値創造の時代」では、多様化するニーズの中で生み出された物流の新たな価値や、ITとともに進化した宅急便などを知ることができる。
ミュージアムで紹介している映像や関連書籍を閲覧でき、利用者が自由に未来の街を創造する「未来創造ラウンジ&ライブラリー」もある。
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July 03, 2020 at 12:44PM
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「クロネコヤマトミュージアム」がオープン、ネコマークのヒントの絵も展示 - マイナビニュース
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