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Tuesday, July 28, 2020

「薔薇はシュラバで生まれる」笹生那実さんインタビュー 少女漫画の黎明期を支えた「アシ」の青春(好書好日) - Yahoo!ニュース

高3で漫画家デビュー

――「薔薇はシュラバで」というタイトルは洒落が効いてインパクトがありますね。 現代ならありえないような少女漫画制作現場を、若い方にもわかりやすいように伝えるにはどの言葉が良いかと考えたときに、しっくりきたのが「シュラバ」でした。「漫画家は締め切り前修羅場になる」という認識が、当時より広がったのも理由の1つですね。 ――笹生さんが漫画を描き始めたのはいつ頃からですか? 小学2年生ぐらいからで、ノートに鉛筆描きして楽しんでいました。中学生になってペン書きに慣れてから雑誌に投稿し始めました。 ――本書ではその頃に出会った美内すずえ先生のことも描かれていますね。当時の美内先生は『ガラスの仮面』連載開始前ですか? はい。とはいえ美内先生はデビュー後すぐに大人気漫画家になったので、雑誌に毎月、美内先生の読み切り漫画が載っていました。10代前半だった私も大ファンになり、2年間くらい毎月、美内先生宛てに絵入りのファンレターを送っていました。 白い便箋を使って、ファンレター1枚1枚に絵を描いていました。下書きをしてからペン入れをして色鉛筆で色を塗り、最後にホワイトで星を散らしました。美内先生のキャラクターや自分が作ったキャラクターだけではなく、「今日学校でこんなことがありました」という、日記のような内容もありました。 ――描くのにかなり時間がかかったのではないでしょうか? 正直、宿題との両立が大変でした(笑)でも私のファンレターは美内先生だけではなく、当時の別冊マーガレット編集長も覚えてらして、私がネーム(漫画のコマ割りや台詞などを大まかにスケッチした「絵コンテ」)を見てもらいに編集部へ行ったとき、旅館で仕事していた美内先生のもとへ案内してくださったんです。 初めて美内先生に会ったときのことは、本書に描いたとおり、すべて記憶に残っていますね。2、3年後に私は高3で漫画家デビューし、その年に初めて美内先生のアシスタントをしました。

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July 28, 2020 at 12:10PM
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