冷めないようにアルミホイル 緑の薄紙は食後に口を拭くため…合理的に包まれた東海地方のお好み焼き
東海地方ではおなじみの、アルミホイルに白と緑の紙で包まれた持ち帰り用のお好み焼き。 このお好み焼きの元祖といわれるお店で聞いてみると、きっかけは、当時流行していたハンバーガーがヒントで生まれたことがわかった。 【画像】折り畳みお好み焼きの考案者は…
寒いこの時期に、特に人気のホイルに包まれたお持ち帰り用のお好み焼き。東海地方の人には、お馴染みの食べ物だ。 名古屋の伏見にあるテイクアウト専門店の「大潮屋」には、みたらし団子や大判焼きと同じく、定番メニューとしてお好み焼き(250円)も置かれていた。 特徴的なのはその包み紙。焼いたお好み焼きを折り曲げて、アルミホイルと白い紙で包んである。 大潮屋の担当者: アルミホイルは保温性ですね。白い紙はこのままだと熱いので。緑色の紙は食べ終わった後、口を拭いていただけます まずは、お好み焼きの保温性を保つアルミホイル、そして手が熱くないように白い薄紙。最後に包む緑の紙は、食後に口を拭くためと、とても合理的な作りだ。 手で持って食べられる手軽さから、小腹が空いた時の間食で買っていく人が多いとのこと。 男性客: 近いのでたまに。この辺は昔から、スーパーとかでこんな感じで売っていたりとか スーパー「ヤマナカ」のお惣菜コーナーでも、パック容器のスタンダードなお好み焼きの隣に、白い紙に包まれたこのお好み焼きが売られていた。 同じく、アルミホイルと白い薄紙でくるんである。名古屋市内の25店舗のほとんどで販売しており、平日には約200個、土日で約300個販売する人気商品だ。広島お好み焼きの店長「全く別物」… “折り畳みお好み焼き” は東海地方で独自に発展
東海地方では当たり前の、このスタイルのお好み焼きだが、他の地域にはないのだろうか。 名古屋市西区にある、広島お好み焼きのお店「じゃけん名古屋2号店」の、生まれも育ちも広島の店長に話を聞いてみた。 店長: あら、銀紙に。名古屋のお好み焼きなんですね。見たことはない。広島では食べない 「初めて見た」と驚きの店長に食べてもらうと… 同・店長: 全く別物かなって…。広島のお好み焼きは、キャベツを蒸して甘みを出して、キャベツの良さを100%生かした甘さがなんともいえない美味しいところなので… これはこれで美味しいけど、広島のお好み焼きとは“別物”とのこと。 では、その他のエリアの人から見たらどうなのか。 大阪出身の女性: お好み焼きなの?お洒落だねえ。へえ 滋賀出身の男性: 見たことはないです…。滋賀には無いですね… どうやらこのお好み焼きのスタイルは、東海地方独特のようだ。
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