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Saturday, February 13, 2021

ボールの泥も計算済み スピースが起死回生イーグル - ゴルフダイジェスト・オンライン

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◇米国男子◇AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ 3日目(13日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7051yd(パー72)

ひとつのショットが重苦しい空気を打ち破った。バックナインで3つボギーをたたき、首位の座を同組のダニエル・バーガーに明け渡して迎えた後半16番。フェアウェイから残り158ydの第2打、ジョーダン・スピースは8Iで大きなドローボールを放った。

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「風が右から吹いていて、ボールの右側にちょっと泥がついていた。右に出せば風と泥に任せてうまくいくはずだと思ったんだ」。描いた放物線を見て満足げに「よし、いいぞ」とうなずく。ピンの右3mに着弾し、ジャストタッチでカップに転がり込むイーグル。「まさに狙ったところに打てた。入ったのはボーナス」。笑顔いっぱいに両手を掲げた。

追いつかれたバーガーが最終18番(パー5)をダブルボギーとし、スピースは再び単独トップに立って、後続に2打差をつける通算13アンダーで3日目を終えた。2017年の「全英オープン」で手にした通算11勝目を最後に、3年半以上遠ざかっているタイトルにまた近づいた。起死回生の一打は悪い流れを寸断しただけでなく、「ここでは瞬時に。風が吹けばコースは全く違うものになる。良い教訓になった」と兜の緒を締めさせた。

前週の「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」で最終日の首位スタートから逆転負け(4位)しても、手応えは増すばかり。「コース上でショットが良い。望み通りの位置にいる」。一番のキーポイントになるのが、かつて発揮していたグリーン上での強さにほかならない。「きょうも3パットを含めてミスがあった。先週の日曜日もスピードの変化に対応できなかった。スイングは日に日に良くなっている。グリーンでアグレッシブに行かないと」

ここ数年のスランプについて「時間が経ったことは考えていないんだ」とスピースは言う。「この2週、ずっとやりたいと思ってきたことを一貫して表現できている」。数年前の栄光よりも、身近にある復調ぶりこそが自信の源だ。

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