高度な防水性と堅牢性を備えたダイバーズウォッチは、潜水に無縁な人にも魅力的な機能美を感じさせる。とりわけ特徴的なのは分目盛りを刻んだ回転ベゼル=ダイビングスケールであり、持つ人のアクティブなスポーツマインドを鮮やかに印象づけるシンボルといえるだろう。
この回転ベゼルは風防ガラスの外周に配置されるのが一般的だが、これをダイヤル内部の周縁に設定したのがオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」だ。今回仲間入りするのは、八角形でビス留めの大型ベゼルが個性的な「ロイヤル オーク オフショア」から派生した300m防水のハイスペックな本格派。そのスタイルを崩すことなくダイバーズモデルに不可欠な機能を追加するため、回転式のインナーベゼルを採用したのである(誤動作を防ぐ逆回転防止機構付き)。
このため衣服の袖口で抵抗を感じさせることがなく、街中での日常使いにも違和感なく溶け込む。この「ロイヤル オーク オフショア ダイバー」がリニューアルされ、新開発のムーブメントと3種類のカラーリング、そして簡単に交換できるストラップを伴って新登場した。
ポリッシュとサテンの2種類の仕上げで巧みに磨き分けた外観はほとんど変わっていないが、ダイヤルのアワーマーカーを細身のバーインデックスからブロックスタイルに変更。12時、6時、9時は長めに、そのほかは短い角形にデザインされており、時間がわかりやすくなった。それぞれファセットが施された立体的なアプライド(埋め込み)なので、ダイバーズモデル特有のボリュームも感じられる。これらに塗布された蓄光式夜光は細身のバーよりまとまりがあるため、暗所での視認性も向上したのではないだろうか。
スポーツテイストをよりアップグレードしたと解釈できそうだが、これらのアワーマーカーはすべて18Kゴールド製。「メガタペストリー」と呼ばれる独特の装飾が施されたダイヤルの12時位置には、同じくゴールド製のAPロゴが植え込まれている。以前はプリントだったが、アワーマーカーも含めて高級腕時計にふさわしいデザインになったといえる。
ステンレス・スチールのケースに、ゴールド製アワーマーカーは異色だが、そうした「オフショア」の仕様は1972年に誕生した「ロイヤル オーク」がルーツ。ステンレス・スチールケースによる"ラグジュアリースポーツ"の先駆けとなったモデルのため、必ずしもミスマッチとはいえない。むしろ、このコンセプトを高度な次元で継承した"ラグジュアリー・ダイバーズ"と呼ぶにふさわしい究極の一本といえるだろう。
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