何か不都合なことがあるとすぐに謝る、謝りすぎる人がいます。卑屈とも言えなくもありません。
友だちと映画を観に行くのに遅刻してしまった場合、完璧な席を確保するのが大事なことだったかのように、息を切らしながら「ごめんね」と言うかもしれません。
人によっては、条件反射的に謝っており、謝りすぎて気持ちがほとんどこもっておらず、意味がないこともあります。
何にでも謝っていると慣れてしまい、逆に申し訳ないと思わなくなることも。「ごめんなさい」を使いすぎず、別の言葉に置き換えた方がいいでしょう。
謝りすぎてしまう理由
謝ることは、些細なことでも何か間違ったことをした場合に、非難を和らげたり、責任を認めたりするための簡単な方法のように思われています。
しかし、ランチデートに5分遅れたとか、エレベーターで違う階のボタンを押してしまったとか、うっかり誰かにぶつかったとか、どんな些細なことにも謝る人は、実は自尊心の低さに悩まされている可能性があります。
2019年にPsych Centralに掲載された記事で、心理学者のKelly Hendricks氏はこのように語っていました。
謝りすぎる人は、自分の欲求や要求が重要ではないかのように、他人に対して責任を感じていることが多いです。
最近、小説家のCaroline Leavitt氏は、自分が謝りすぎる傾向にあるのは、非難されているという感覚を和らげる、心理的な鎧のようなものだと表現していました。
私の場合、常に誰かが私のことを糾弾したり、責めたり、あざ笑ったりしているように感じていて、事前に謝ることでその衝撃を和らげたり、やめてというサインのようにもしていました。
いい人だと思われなければと感じたり、もしくはいい人だと思われないかもしれないという不安が、時には、必要以上に謝る要因になるのかもしれないと、Hendrix氏は言っています。
それでも、何度も謝ってしまう理由は人それぞれなので、一概には言えません。とはいえ、全般的に自信のなさや自尊心の低さが何かしら関わっていると言えます。
代わりに使える表現5パターン
1つには、本来自分について謝る必要はないということです。たとえば、「遅れてごめんなさい」では、必ずしも本当の意味での謝罪の気持ちは伝わりません。
代わりに、「いつも遅刻する人間を待つのは最悪だよね」とか、「ただひたすら誰かを待つのは本当にイライラするよね」など、相手の体験や感情を考慮した言葉を選ぶこともできます。
そのような言葉の例をいくつかあげてみましょう。
1. 「遮ってごめんなさい」の代わりに:
「そのお気持ち(お考え)は有り難いのですが、私が言いたかったのは……」と言ってみましょう。感謝の気持ちを伝えると、喜んで受け入れるかたちで謝罪の代わりになることがわかります。
2. 渋滞に捕まったら:
「遅れてごめんなさい」の代わりに、「今日は渋滞がひどくて、お待たせしました」と伝えてもいいかもしれません。
3. 誰かに頼み事をする時:
卑下したり、きまりが悪そうに「すみません」と言うのではなく、「お時間のある時に、ぜひご協力いただきたいことがあります」と言ってみましょう。
4. 先生や友達にミスを指摘された時:
先生や友だちなど、誰かが自分のミスを指摘してくれた場合は、指摘してくれたことに対して感謝を示した方がいいです。例えば、「すみません」の代わりに、「そのことを指摘してくれて、本当にありがとうございます」で十分です。
5. 職場で自分の失敗に気付いた時:
上司や同僚が失敗について指摘した場合、謝る必要がないことが多いです。結局のところ、人間は失敗したり、間違えたりするものです。「ああ、やってしまった。私に修正させてください」というようなことを言ってみましょう。
ともかく、別の言い方はないか考えると、いかに自分が毎日(不要なことで)謝りすぎているかに気づくことができます。
Source: Psych Central, Psychology Today
からの記事と詳細 ( 謝りすぎは逆効果! ポジティブに言い換えるヒント5つ - ライフハッカー[日本版] )
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