75年前、四国にも大きな被害をもたらした昭和南海地震など過去の災害から防災対策のヒントを学ぶフォーラムが27日、松山市の愛媛大学で開かれました。
このフォーラムは、愛媛大学や神戸大学などで作る、歴史資料の保存や活用に取り組む団体が開き、オンラインも含めおよそ60人が参加しました。
この中では四国4県から1人ずつ研究者が講演し、愛媛県からは県歴史文化博物館の専門学芸員、大本敬久さんが発生から来月で75年となる昭和南海地震について話しました。
大本さんは、全国の被害を分析すると津波が押し寄せた太平洋側だけでなく瀬戸内側も家屋の倒壊などで犠牲者が出ていることや愛媛県内では地盤沈下も起きて海水が流れ込み農業の被害も大きかったと説明しました。
また、高知県立高知城歴史博物館の学芸員、水松啓太さんは、江戸時代に起きた安政南海地震以降、高知県内ではいち早い避難の大切さを次の世代に伝える石碑が数多く作られたことを紹介しました。
その上で水松さんは、昭和南海地震の際には、安政の地震を教訓に避難した人もいたというエピソードを披露し、過去の教訓を生かす重要性を強調しました。
主催する団体のひとつ「愛媛資料ネット」の代表で愛媛大学胡光教授は「災害を忘れることなく歴史の資料から学ぶことは次の災害に備えるうえで大事なことです」と話していました。
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