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Tuesday, January 25, 2022

「今日は何の日?」読書のヒントに 書店が日ごとのエピソード紹介 - 毎日新聞 - 毎日新聞

書店の取り組みをまとめた本を出版した(右から)逢坂さん、大橋さん、黒木さん=神戸市垂水区の流泉書房で 2021年12月27日午後0時1分、木田智佳子撮影 拡大
書店の取り組みをまとめた本を出版した(右から)逢坂さん、大橋さん、黒木さん=神戸市垂水区の流泉書房で 2021年12月27日午後0時1分、木田智佳子撮影

 神戸で約70年営業する書店「流泉書房」=同市垂水区陸ノ(くがの)町1=の取り組みをまとめた「今日は何の日? 今日も本の日!」が、神戸の出版社「苦楽堂」(同市中央区)から刊行された。スタッフが店頭の黒板にほぼ毎日書き出す日ごとのエピソードと本を紹介。「まちの本屋」のぬくもりを伝え、「何を読もうか」と思った時のヒントをくれる一冊だ。

 1月の記述では、10日 明治38年、二弦琴の御師匠さんの家に行った猫の「吾輩(わがはい)」は、三毛子が亡くなったことを知る(小説『吾輩は猫である』第二話より)。19日 1809年、エドガー・アラン・ポー生まれる。世界初と言われる推理小説『モルグ街の殺人』などが有名。ペンネーム「江戸川乱歩」の元ネタを知った時の衝撃、などとなっている。

 流泉書房は1953年に三宮で創業。阪神大震災(95年)で被災後は須磨区・名谷にあった支店に本店を統合。2018年から垂水駅前商店街の現在地に移って営業している。3代目店主の大橋崇博さん(41)はリアル書店の生き残りを懸けて、客との会話を重視。こまめな配達や店内イベントなど地域で親しまれる工夫を重ねてきた。店頭での「今日は何の日?」紹介もその一つで、約4年続いている。

 ネタ探しは店員の逢坂肇さん(50)が中心になり、同僚の黒木達也さん(35)と大橋さんが加わることもある。ミステリー好きで幅広いジャンルの本を読んできた逢坂さんは、店内に掲示する「本日のオススメ本」も担当。これまでに約600冊を紹介してきた。

 「何の日」には、記念日や著名人の誕生日、史実や物語の中の出来事にまつわる日を1年分、現在入手しやすい書名、出版社名とセットで掲載している。逢坂さんは「お客さんが本と出会う一助になればと、無理せず楽しみながらやってきた。本屋に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話している。

 1760円。問い合わせは苦楽堂(078・392・2535)。【木田智佳子】

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