「発達障害児の子育てには、なんとたくさんのチカラを要求されるんだろう」。そんなことを、21歳になる自閉症の息子を育てながら、痛感してきました。
たくさんのチカラとは、「報告」「依頼」「謝罪」「交渉」「情報収集」「プロデュース」「周囲への働きかけ」に、「コミュニケーションが取りづらいわが子に接する」ためのチカラ…。そうそう、それから、親自身が落ち込まないよう「気持ちを立て直す」チカラです。これらを同時に使いながら暮らしているので、気がつかないうちにクタクタになってしまう親御さんがとても多いのです。
そんな発達障害の子どもたちの家族を応援したくて、10年ほど前に、一般社団法人「発達障がいファミリーサポートMarble(マーブル)」を設立しました。私自身が「こんな応援があったら良いのにな」と思うことを、待つだけでなく、自分で作っちゃおう…というのが設立のきっかけでした。
息子は2人目の子どもで、3歳のときに自閉症と診断されました。「上の子に比べて、なんだか育てにくいなあ」と感じていたところ、医師から「息子さんは発達障害です」と言われたときの衝撃は、今でも覚えています。半面、この子の育てにくさは本人の努力不足のせいでも、親の育て方のせいでもなかったんだと、ほっとする気持ちもありました。
今、ご自身のお子さんの言動をみて、成長や発達に不安を感じている方、いらっしゃるかもしれませんね。お子さんに「発達障害」という診断がつくかどうかは、私にはわかりません。知的に遅れがあるかないかも、わかりません。ただ、漠然とした不安を抱えているときの心細さ、しんどさは、私にもよくわかります。
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