熊本県八代市の私立、秀岳館高で、サッカー部の30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された問題で、同校は5日、記者会見を開き、選手11人がサッカー部公式ツイッターに謝罪動画を掲載した件について、段原一詞監督が関与していたことを明らかにした。

会見には、中川靜也校長、鶴浜邦一本部長、白井勇、渡部久義の両教頭、自宅謹慎中のサッカー部の段原一詞監督らが出席。会見冒頭、中川校長が謝罪し、渡部教頭もおわび。白井教頭が、事態の経緯説明からスタートし、報道時からの質問を受け付けた。

段原監督が口を開いたのは会見開始から約35分後。部員の謝罪動画について、教頭が段原監督の関与を認めて、説明。誤った情報が流れているため、監督が生徒に「ただした方がいい」と指示し、動画投稿に至ったとした。これを受け、段原監督が口を開いた。

「このたびはたいへんお騒がせしましたこと、サッカー部のスタッフの暴力行為、その後の私の言動、心より深くおわび申し上げます」

こう述べた後に動画へ言及。段原監督は「生徒たちに(動画撮影を)言われ、生徒たちと同じ気持ちだった。話し合いの中で、そういうこと(謝罪動画の撮影)が出てきたので、賛同した」と、あくまでも生徒主体の動きに賛同したと強調。当初は監督の関与を明かさなかったことには「僕が初めから知っていたらいけない。そう(生徒が)流れになった」とも釈明した。

また、生徒主導だったのか、監督の指示だったのか-。その焦点に、白井教頭は「生徒によって、受け取り方が違う」と、あいまいな回答に終始した。