Pages

Wednesday, November 9, 2022

テレビ応援団:今こそ書籍・活字からヒント - 毎日新聞

 <映像プロデューサー・吉川圭三のテレビ応援団>

 現在、私は大学で映像(テレビ・映画・アニメ)について教えている。ある日、教室で軽いどよめきが起きた。

 学生の年ごろにはアニメファンが多く、中でもスタジオジブリの作品が好まれているようだ。そこで、雑誌「AERA」で掲載されていた記事を紹介した。タイトルは「ジブリ作品を育てた本の森 鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊」(2014年8月11日号)。鈴木氏の書斎には約4000冊の蔵書があるといい、その本棚の写真と蔵書のリストが掲載されていたのだが、学生たちはこれに驚いたようだった。

 記事の冒頭に「読書は人格を形成するというが、人間関係も形成する。鈴木さんと宮崎さんの絆を強靱(きょうじん)なものにしたのは、子ども時代の共通の読書体験だった」とある。鈴木氏は吉川英治の「宮本武蔵」、富田常雄の「姿三四郎」、漫画家の杉浦茂の作品などを愛読していたが、宮崎氏もこれらが大好きだったという。また、宮崎氏に「読んでいないんですか」と言われ、芥川賞作家の堀田善衛を読み始めたという話もあった。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( テレビ応援団:今こそ書籍・活字からヒント - 毎日新聞 )
https://ift.tt/3PpW58Y

No comments:

Post a Comment