生成AIの学校での取り扱いについて、文部科学省は暫定的なガイドラインを公表しました。こうしたなか「ベネッセコーポレーション」は自動で文章を作る生成AIを活用し、小学生の夏休みの自由研究を支援するサービスを始めることになりました。生成AIをめぐっては教育現場での活用に慎重な意見もありますが、子どもたちが安心、安全に使うためどんな仕組みになっているのでしょうか。
生成AI 教育現場でどう活用? ガイドラインは
生成AIの学校現場での取り扱いについて、専門家の意見を踏まえて検討してきた文部科学省は、7月4日、暫定的なガイドラインを公表しました。
それによりますと、生成AIは、個人情報の流出や著作権侵害などリスクも懸念される一方、使いこなす力を育てていく姿勢も重要だとして、活用が有効な場面を一部の学校で検証しつつ、限定的な利用から始めることが適切だとしています。
夏休み自由研究に利用可能な無料サービス
こうしたなか教育サービス大手の「ベネッセコーポレーション」は、自動で文章を作る生成AIを活用し、小学生が自由研究を行う際に利用できるサービスを7月25日から無料で提供を始めます。
パソコンやスマートフォンで自分の興味や関心を文字で入力すると、生成AIのキャラクターが研究のテーマや調べ方についてアドバイスする仕組みです。
子どもの安全や安心への配慮は
子どもの安心や安全に配慮して、保護者の認証がないと利用できない仕組みにしたほか、自由研究以外の目的で使ったり不適切なことばを入力したりすると注意のメッセージが出るということです。
また、子どもが単純な質問を繰り返さずに自分で考えながら利用できるよう1日の質問回数に制限を設けるということです。
“ヒントにとどめる” ガイドラインとの関係は?
文部科学省は7月4日に公表した暫定的なガイドラインでは、不適切な利用の具体例として、生成AIが作成した読書感想文やレポートをそのまま自分の成果として提出することなどを挙げています。
今回のサービスでは自由研究を進めるうえでのヒントを示すまでにとどめていることから会社では文部科学省が7月4日に公表した暫定的なガイドラインに沿う内容だとしています。
ベネッセコーポレーション 的場一成 小学生事業本部長
「直接的な答えを教えず、子どもたちの興味や関心を広げるようなサービスとして開発した。AIとはどういうものなのか、どういう使い方をすると役に立つのかを体験してもらいたい」
からの記事と詳細 ( 生成AIで夏休み自由研究のヒント サービス無料提供 ガイドラインには - nhk.or.jp )
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