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Sunday, October 22, 2023

ハロウィンなどの季節イベントをチームビルディングに活かす ... - @DIME

ハロウィンや感謝祭などの季節イベントを活用した円滑なチームビルディング(他部署との連携)の方法についてご紹介いたします。チームの連帯感を高めつつ、楽しみを創出する方法についてマネジメントをテーマにプロジェクトリーダー(管理職)向けの記事を執筆します。

イベントを開催するにあたって

こういったイベント行事においては好む人と好まない人がいるため、業務として行うのか、業務外の完全任意参加として開催するのかをはっきりした方が良いでしょう。

いずれの場合もイベントを通じてチームの連帯感を高めることが目的ですので、上司が率先して楽しんでしまうようですと部下から個人的な側面に対しての評価を受けるだけのかたちになりやすいです。もしかするとそういった中で「無邪気な上司が好き」「お酒にのまれて自分に酔っている上司が好き」という部下もいるかもしれませんが、そうでない場合は上司に対する個人的な悪印象の側面が部下に強く残り、日常業務に支障が出る可能性があります。例えば、いつもは鉄仮面として知られる厳しい上司が、会社のイベントにたまたま参加した奥さんから怒られていてタジタジになっている場面に部下が出くわしたとしたら、これまでと同じように上司に接することは難しいでしょう。それはそれ、これはこれとして割り切って考えられるとしたらそれはその部下が優秀なだけです。「パソコンも満足に使いこなせない上司になんであんなこと言われないといけないんだ」というように上司の落ち度を理由にする部下の方が多いと考えたほうが無難でしょう。

連帯感を高めたいと思って企画したイベントがかえって逆効果になってしまいますので、楽しいイベントだからといって上司が率先して楽しんだり、先の例のように業務にマイナスに働く側面を見せることには注意が必要なのです。

イベントを通じて連帯感を高めるために

イベントを通じて連帯感を高めるためには3つのポイントがあります。

一つ目はイベントを定期的に行うことです。思い付きなどではなくイベントスケジュールなどをつくり開催することです。定期的に開催することによって「こういうことをする会社だ」という色が明確になることで関係性が深まります。プライベートな交友関係においてもわかりにくく色がぼやけてしまう人とは仲が深まりにくいでしょう。また、人は時間を共有することで情を持つようになりますので、時間を共有する場を意図的に作り出すことも有効です。

二つ目はゲーム性を持たせることです。ただその場にいるだけでは時間を共有しているとは言えません。共同作業が必要なのです。そのため、ゲームのようなものを通じて共同作業をすることが重要です。またゲーム性を持たせることで勝つという共通の目的に向かって協力する必要があるという要素もポイントになってきます。上司としてはゲームに対する部下の取り組み姿勢なども見ながら、部下のチームに対する姿勢も確認できます。

三つ目のポイントは上司部下の関係を崩さないことです。前項でも触れましたが、上司がプレイヤーとなって部下と一緒に楽しむのは注意が必要です。あくまで監督という立場でゲームに参加した方が良いでしょう。例えば、ゲームごとのメンバーを選抜したり、方針を示したりすることです。部下に心を開いてもらうためや信頼関係を構築する過程の一つの手段として人間的側面を見せることは絶対NGとは言いませんが(NGというよりも実際は不可能ですが)人間的な評価が業務に支障をきたす可能性がある諸刃の剣であることは認識しておく必要があります。

イベントはあくまでプロセス

最後に、イベントはあくまでプロセスであることは認識しておかなければなりません。私は「仲が良いチームの生産性が最も高い」というデータは見たことがありません。おそらく仕事やゲームのレベルが高くなればなるほど仲の良さと結果は関係がないでしょう。それはレベルの高いゲームほどプロフェッショナル性が問われてくるからです。プロフェッショナルというのは好き嫌いを超えて目的を達成しようとするものです。つまり「あの人の事が好きだから」とか「あの人にプラスになるようなことをしたくない」というのはプロの思考ではないのです。もちろん世の中の人が全員プロフェッショナルを目指しているわけではないと思いますが、社会そのものがプロフェッショナル性を求めているというのは事実だと思います。子供が大人の事情を理解できないように、アマチュアにはプロの景色が見えないので、プロになるメリットやデメリットも理解できないと思います。ですので、上司としては、そういった先がわからない部下に対してはプロの良さを伝えるのではなく実際に部下を導きその景色を見せてあげることだと思います。

プロフェッショナル性のあるチームとチームで勝つことの価値を共有できるチームをつくるために、様々なイベントを通じて一体感を高めて頂ければ幸いです。

文/渡邉健太

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