数十年間に渡り、母親から「パセリ好き」と勘違いされている猫田まんじまる(@shizuharamaika)さん。好きでもないパセリを食べ続ける理由は、家族への深い愛情でした。
幼少期を母子家庭で育った猫田さん。暮らしぶりは裕福といえず、「ご飯・味噌汁・ナスの丸煮」のシンプルな献立が続きます。そうした日々の中で、ときおりお母さんが買ってくる惣菜だけが、食卓を豪華に彩ってくれたそうです。
きっと奮発したのでしょう。その日お母さんが買ってきたのは、パセリが添えられた唐揚げでした。猫田さんは興味本位でパセリを口にします。
添え物のパセリを食べた娘を見て「エーッ!! にがくなぁい??」と笑顔で驚くお母さん。「だってうまいし」――母の笑顔が見られるならと、猫田さんは優しいウソを貫こうと決意します。その日を機にお母さんは自分のパセリを猫田さんにくれるようになったそうです。
数十年たった今でも、お母さんは娘の好物がパセリだと思い込んでいて、「あんときはほんとにびっくりしたわ」と当時のことをうれしそうに話すのだとか。
「パセリが好きな娘で一生通すと決めている」と猫田さん。パセリの苦みを本心と一緒に飲み込んでまで、母親の笑顔を望んだ子どものウソに胸が熱くなる……。
Twitterでは「涙で前が見えない」「自分の小さい頃思い出して、涙が出ました」と母への愛に涙する人の声や、「めっちゃわかる」「私も母子家庭だったので 似たような思い出があり 共感しました」といった声が寄せられています。
画像提供:猫田まんじまる(@shizuharamaika)さん
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