山元玲奈さん
漫画家(東京都在住)
女装スナックを舞台にしたコミック本「日出処のスナック」を、2019年7月に発売した。鹿児島のスナックがモデル。ゲイのママやホステスらのユーモアな言動を通して「たくましさが強いられる社会で見失いがちな女性性を伝えたい」。
コツコツと描き チャンス引き寄せる
1歳2カ月で鉛筆を握り、丸と点で人の顔を描いた。小学校のテストでは解答を済ませ用紙の裏に絵を描く時間にわくわく。絵画コンクールは常に入賞。憧れの漫画家の作品に倣って漫画も描いた。
漫画家が夢だったわけではない。料理が好きだから栄養士を目指して進学、栄養教諭の道へ。「給食だより」や学校給食の専門誌に、自身が描いた食育の漫画を載せて保護者や子どもたちの信頼を集めた。
32歳の頃、頭の中に悲恋物語が湧き100ページの漫画を描き上げる。同人誌に載せ始めると、漫画家仲間から「いい漫画を描くのだから、きちんと描いたら」と声をかけられた。背中を押され、36歳で栄養教諭を辞めた。
デビューはその1年後。漫画家の登竜門とされる同人誌即売イベント「コミティア」に参加し、5回目の会場で冒頭の作品が編集者の目に止まった。
地に足をつけて 好きなことを信じる
漫画家はプロットを組み立てて描き進める人と、「描きたいものが頭の中におりてくる」と、感覚で描く人のタイプに分かれるという。
制作現場は自宅のテーブル。電子タブレットに絵を描き、ベタ塗りやトーン貼りはワンタッチ。原稿はデータ化して編集者にメールで送る。「イメージが湧かず考えて描いたものは編集者にバレる」と信頼を寄せる編集者が、読者に伝わりやすいようセリフや構成を指南。二人三脚で作り上げる。
好きなことを続けたら交友関係が広がり、今のステージに立っていた。「勉強や仕事、目の前のやるべきことをこなし、チャンスにぶつかれば道は開ける」
「魂」や「縁」など、時折スピリチュアルな世界観で自身を見つめ「伸びしろがある」と弾けるように笑う。
「作品がドラマ化されたら、好きな俳優を配役したい」と妄想にはしゃぎ、「信じればチャンスはくる」と自信を隠さない。みなぎる感性は、漫画の世界だけにとどまりそうにない。
山元玲奈(やまもと・れな)さん
プロフィール
枕崎市生まれ。加世田高校、西九州大学(佐賀県)の健康栄養学科を卒業。管理栄養士と栄養教諭の資格を取り、熊本県の中学校、南九州市の小学校、鹿児島聾学校に勤務した。「日出処のスナック」(祥伝社)で漫画家デビューし、2019年7月に第1巻の単行本を発売。第2巻を5月に発売予定。
- 今これに夢中です
- ジュエリーと家具
職人が手作りするsamuloのジュエリーをいつも身に着けます。輸入家具を扱うkrank marcelloも好きで、ここのテーブルと椅子で漫画を描いています。ジュエリーも家具も唯一無二のもの。創作意欲を刺激されます。
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March 08, 2020 at 10:01PM
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漫画家/“日出処のスナック”の生みの親 自分を信じてチャンスを掴む | Felia! - 南日本新聞
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