著者の都留泰作は、これまでに『ナチュン』(全6巻、講談社)や『ムシヌユン』(全6巻、小学館、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)といったSF作品を手掛けてきました。特筆されるのは物理学・AI・宗教・ビッグヒストリー・人類学・陰謀論など、著者の知見を総動員しながら、複雑かつ壮大な物語を形作っていくストーリーテラーとしての才能。怒濤の展開力で、読者を遠くまで連れていく力をもっています。
また、非リア充全開の主人公が暴走するキャラクター造形も、コアなファンが多い理由の一つです。ただ、これまでは、性に悶々とする20代男性を主人公としてきましたが、本作『竜女戦記』では、著者初めての女性主人公。また、SFではなく、歴史モノを描くのも初めて。著者にとっては、さまざまな面で意欲的な挑戦作となります。
舞台は一見すると戦国時代ふうの日本ですが、時代設定や世界観など、随所に著者ならではの仕掛けが張り巡らされています。3匹の竜が住まう国で、一介の武士の妻である主人公「たか」は、ある超能力を授かることにより、天下取りを目指すことになりますが、各国の謀略や、突発的な事件など、さまざまな困難な状況のなかで「たか」がどのように知略を張り巡らせていくか……。著者と読者の知恵比べのような、スリリングな読書が体験できます。
本作は、単行本の刊行に先立ち、LINEマンガにて配信されます。1回目の配信が3月28日(土)に始まり、その後、隔週の予定で第1巻の内容を配信していきます。第1話と第2話は無料で立ち読みができますので、ぜひそちらでも本作をチェックしていただけたらと思います。単行本の第2巻は2020年夏の発売を予定しております。こちらもLINEマンガにて先行配信される予定です。
【書誌情報】
『竜女戦記 1』
著者:都留泰作
出版社:平凡社
体裁:A5判 224ページ
ジャンル:コミック・歴史ファンタジー
発売:2020年5月20日
https://www.heibonsha.co.jp/book/b506935.html
【著者プロフィール】
都留泰作(つる・だいさく)
1968年、岡山県生まれ。漫画家。文化人類学者。京都精華大学マンガ学部教授。人類学の主な研究対象はアフリカ民族文化。カメルーンなどでバカ・ピグミーについて調査研究も行う。2003年秋のアフタヌーン四季賞で佳作を受賞し、漫画家としてのキャリアをスタート。主な作品に『ナチュン』(全6巻、講談社)、『ムシユヌン』(全6巻、小学館)がある。
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March 27, 2020 at 01:33PM
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異能の漫画家・都留泰作による、異色の歴史ファンタジー漫画が誕生! 単行本の刊行に先立ち、LINEマンガによる配信もスタート。 - PR TIMES
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