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Friday, May 1, 2020

前向きになれるヒントに出会えるかも--Kindleで読めるビジネス書5冊 - CNET Japan

 10年以上ブックレビューを書いており、本を読むことが習慣になっている筆者でも、今のような時に読める本について考えあぐねてしまう。日々、さまざまな心配ごとや恐怖にさらされていると、本を読む気になどなれないかもしれない。それでも、何がしか少しでも、本から前向きに生きていくためのヒントが得られないかと選んだのが、今回の5冊である。いずれも、Kindle版があるものばかりだ。

「グッドバイブス 安心力で生きる」
「グッドバイブス 安心力で生きる」

 どうにもならない不安に押しつぶされそうになる状況でも、日は昇り、日は沈み、1日が過ぎていく。そのような日々では、不安は簡単に払しょくできそうにはないが、多少なりとも解消できるなら、心の重荷を手放しておきたい。そんな人にお勧めしたいのが本書だ。本書は2人の著者の問答で構成されている。前提として、倉園佳三氏の前著「グッドバイブス 安心力で生きる」があるが、本書から読み始めても全く構わない。

 筆者のように、必要以上に不安や恐怖を抱いてしまう性格の人間には、それを「イリュージョン」という著者の表現がしっくりくる。イリュージョンに振り回されてばかりいては、無駄に消耗してしまう。では、今、現実に自分にできることは何なのか。じっくり向き合いたい。Kindle版のみ。

「脳科学に基づく働き方革命 Alive at Work」
「脳科学に基づく働き方革命 Alive at Work」

 本書で著者は、人の探求心を起こさせる「探求脳」と、人を委縮させる「恐怖脳」の役割について科学的に追及し、いかに恐怖脳を不活化させ探求脳を活性化させることが重要かについて述べている。主には、組織のマネジメント層に向けて書かれている(従業員の探求脳を活性化させ、より発展していく組織を作るという方向性を示している)が、個人が探求脳と恐怖脳の役割について学び、探求脳を活性化させるにはどうすれば良いかを知ることで、今、目の前にある仕事やタスクへの取り組み方が変わってくる可能性がある。あるいは、仕事そのものを変えるきっかけになるかもしれない。

 また、人が夢中になっているときは、どんな状態か。どのようなことをしている時に、集中して、時間も忘れて取り組んでいるのかなどを考えるようにすることで、自分の所属する組織や集団(会社やコミュニティや家族など)の活動を円滑にしていくようなことにも役立つはずだ。Kindle版あり。

「時間をもっと大切にするための小さいノート活用術」
「時間をもっと大切にするための小さいノート活用術」

 日々、状況が大きく変わるような昨今では、せっかく思い浮かんだことがすぐに消えてしまったり、実際に起こったことでも忘れてしまったりする。このような状況だからこそ、思いついた瞬間に書き留めておいたり、毎日の出来事を記録しておいたりすると、少しだけ冷静になれる。また、状況が落ち着いたずっと後になって、ふと読み返してみると、何か思うことがあるかもしれない。小さなノートに、ちょこちょこっと書き込んでおく感じが、大げさでなくていい。

 「何を書くか」で悩む必要はなく、とりあえず何か書きだしてみるということで良い。それでも悩んでしまうというなら、本書には、小さなノートを活用するためのアイデアがたくさん詰まっているので、参考にしてみよう。「モヤモヤ」した不安を書き出したり、やるべきことをリストにしたり。手のひらサイズの小さなノートなら、誰に覗き込まれる心配もなく書き込める感じがする。Kindle版あり。

「キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?」
「キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?」

 もやもやしてよく分からない気持ちを抱えているときには、うんと実用的なことを始めてみるのもいいかもしれない。現金のやりとりさえはばかられる今日この頃なので、キャッシュレス生活を始めるのはどうだろうか。「なんとかペイ」というのが山ほどあって、どれを選べばいいのか分からないし、どうやって使うのかもよく分からないという人が多いと思われるので、本書をお勧めする。

 どうしてもキャッシュレスでは済まないという場合もあるが、このご時世で、キャッシュレスに対応している店やサービスが増加しているのでチャンスだ。スマホがあれば、ほとんどの場合は電子マネーが使えるし、クレジットカードを使うというのもキャッシュレスだ。本書を参考にして自分に合ってそうだと思えるサービスを利用すればいいだろう。Kindle版あり。

「1日1ページ、読むだけで身につくからだの教養365」
「1日1ページ、読むだけで身につくからだの教養365」

 本書はビジネス書というわけではないが、病気や自分の体について少しでも知識を得ることは、無駄に怖がる気持ちを落ち着かせてくれるので挙げさせてもらった。たとえば「ウィルス」「ワクチン接種」「免疫」など、「それって実際のところ何なの?」という事柄について、1日1つずつ簡潔に教えてくれる。「分からない」ことほど恐ろしさを感じてしまうが、適切な知識を持てば冷静に対処できる(と思いたい)。

 また、人間の体のしくみや、人がかかる病気、人が受けられる治療法は山ほどあり、自分が知っていることなど針の先ほどしかないことが分かる。1日1ページという作りになっているが、そもそも健康とは言い難く、小さな頃から通院が欠かせない筆者は、一気に最後まで読んでしまった。家族みんなで読むのもお勧めだ。Kindle版あり。

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May 02, 2020 at 06:00AM
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