国内
永田町でにわかに吹き始めた“解散風”。
そんな中、ある4コマ漫画が、ネットなどで物議を醸している。
21日は、およそ5カ月ぶりとなる休日を自宅で過ごし、英気を養った安倍首相。
19日の夜、安倍首相は、東京・港区にある虎ノ門ヒルズ51階の高級レストランを訪れ、3カ月ぶりに夜の会食を解禁した。
そのお相手は、盟友の麻生副総理、菅官房長官、そして自民党の甘利税調会長。
ここで話題に上ったのではと臆測を呼んでいるのが、衆議院の解散・総選挙。
安倍首相は、2017年の7月にも同じメンバーと会食。
その2カ月後に解散に踏み切ったことから、この秋の解散・総選挙が取り沙汰されている。
自民党・森山裕国会対策委員長は20日、「ことしはまた、衆院選挙があるかもしれない」と述べた。
自民党幹部も口にした「選挙」の2文字。
会食に出席した菅官房長官は、会見で「(解散をめぐる雰囲気の変化は?)わたしは全く感じていません」と述べたが、求心力の低下がささやかれる安倍政権が局面打開のために解散に踏み切るのでは、との見方はじわじわと広がっている。
さらに、20日のインターネット番組で、橋下元大阪市長から「国会で憲法改正の議論を進めるため、解散総選挙をぜひやってほしい」と進言された安倍首相は、「政治をしっかりと前に進めていくために必要とあらば、ちゅうちょなく国民の声を聞きたい」と話し、解散を否定しなかった。
その憲法改正をめぐり、今、物議を醸しているのが、「教えて！もやウィン」.
自民党広報のツイッターアカウントが19日に公開すると、その内容に批判の声が殺到した。
生物進化論の提唱者、チャールズ・ダーウィンの名前をもじったとみられるキャラクター「もやウィン」。
4コマ漫画では、「わたしはもやウィン ダーウィンの進化論ではこういわれておる」、「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない。」、「唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である。」と力説している。
得意げに言うと、最後のコマで「これからの日本をより発展させるために いま憲法改正が必要と考える」と、なぜか唐突に憲法改正の必要性を訴えた。
これには、ネット上で「ダーウィンと憲法改正を結びつけるのは無理がある」などの指摘が相次いだ。
さらに専門家からも...。
東京農業大学・三中信宏客員教授「3コマ目が一番問題で、『生き残ることが出来るのは変化できる者である』と書いていますね。ダーウインはそんなことは言っていないわけです」
三中教授によると、これは誤った引用に基づく有名な誤用表現。
ダーウィンが提唱したのは“集団の進化”であって、漫画では、それが3コマ目で“個人の変化”となり、最終的には“憲法の変化”に置き換わっていると指摘している。
東京農業大学・三中客員教授「ダーウィンの進化論というものを誤って使っているというか、歪曲(わいきょく)して使っている。論理的にはフェイクっていうしかないと思うんです」
では、自民党はなぜ、この4コマ漫画を作成・公開したのか。
自民党広報は、「4コマ漫画を採用しましたので、SNS上での読みやすさを意識しました。憲法改正について幅広い方々にお考えいただく機会となればと考えています」とコメントしている。
"漫画" - Google ニュース
June 22, 2020 at 07:15PM
https://www.fnn.jp/articles/-/55320
自民 改憲アピール漫画が炎上 「進化論」“誤用”し総ツッコミ - FNNプライムオンライン
"漫画" - Google ニュース
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