2020年7月6日、数々の自動車マンガの金字塔を連載してきた青年マンガ誌の雄ヤングマガジン。その公式Webサイト「ヤンマガWeb」がリニューアルオープンします。
マンガ系Webサイト戦国時代のいま、そして創刊40周年を迎える名門マンガ誌がなぜ、ここにきてWebサイトを大幅リニューアルするのか。その魅力と狙いを編集部に伺いました。
ちなみに本記事担当編集、ヤンマガで連載していてめちゃくちゃ大好きな作品が最近「第一部完」となっておりまして…、あの…、『ザ・ファブル』南勝久著という作品なんですが…いい機会だから「第二部、あるんですよね? いつ頃始まりますか??」と聞いてみても…いいですかね? 役得ですよねこれ??
文:ベストカーWeb編集部 画像:ヤンマガWeb
■マンガ、グラビア、記事の三本柱
――『ヤンマガWeb』リニューアルとのことですが、これまでの公式サイトと何がどう変わるのでしょうか?
今までの公式サイトはカタログ的なサイトです。連載中作品の内容紹介や、掲載されているグラビアアイドルの紹介などを掲載していました(そのサイトは「ヤンマガWeb」が立ち上がったあとも存続します)。
いっぽう新生「ヤンマガWeb」は「WEB漫画誌」として、アプリで主流となっている「話売り」方式での、ヤングマガジン本誌の連載作品、および新規のオリジナル作品の配信が大きな軸となります。
――ヤンマガに掲載されているマンガが読めるサイトということですか。
マンガだけではありません。ヤンマガのもうひとつの軸である「グラビア」のオリジナルコンテンツも充実させます。WEB上において、多彩な楽しみの詰まった「ヤンマガという『雑誌』を再創刊すること」を目標に掲げています。
また同じく「再創刊」という視点から、「雑誌」としての発信力を最大限にするため、各作品やサイトそのものへの気付きと興味を喚起するための「記事コンテンツ」にも力を入れて、WEB・アプリ購読が日常となった多くの読者を、新たにヤングマガジンへと誘導する施策も進行中です。
――雑誌の公式Webサイトというよりも、Webサイト上に「雑誌」をもうひとつ作る、という感覚なのですね。
そうです。上記のように、「漫画」、「グラビア」、「記事」という三本の柱を中心にして、基本「毎日更新」を前提に、読者へ不断にエンタメを届ける。この点が、ヤンマガWEBの、これまでの弊社の漫画アプリと一線を画すところです。
さらには、これまでのヤンマガ公式HPが「情報を確認してすぐ去る」場所であったものから設計思想そのものを切り替え、そこで「長い時間、楽しんでいってもらう」、そんな場を創出します。
――これまで『ヤンマガ』は、Webにはあまり熱心ではなかったという印象があるのですが、その点いかがでしょう?
そのとおりです。昨今、出版界においては、デジタルの存在感が日ごとに増すとともに、他方で、紙の雑誌は、いまだ多くの読者に支えられながらも、部数の漸減という現実に直面しています。小誌においても、かねてより「電子と紙」双方が、連動し一体となって、今一度、読者と向き合っていくことが急務と感じてまいりました。
■新生「ヤンマガWeb」にはどんなコンテンツが掲載される?
――マンガは、どんなものがどれくらいのペースで読めるんでしょうか?
ヤングマガジン連載の作品です。本誌最新号発売から2週間後に、当該話を無料公開(期間2週間)します(たとえば20号発売時に17号、18号が無料公開)。
――え、無料?
はい。2020年11月からは、最新話を有料公開する予定です。それとは別に、2週間前の掲載話については無料で読めます。
――グラビアについてはどのようなものが?
サウナーグラドルによるサウナ紹介記事や、呂布カルマ氏による翌週更新のヤンマガWebグラビアを先取り解説が掲載されます。グラビアはヤンマガの柱のひとつなので、このコンテンツには自信があります。
――なるほど…。マンガ、グラビアときて、文章を中心とした記事もある、と。
ええ。連載作品に関わるテキスト、たとえば『彼岸島』(松本光司著)の説を検証したり、ベストカーWebさんに掲載された『頭文字D』(しげの秀一著)の名勝負列伝最新記事が読めたり、ラッパーSKY-HIさんによる漫画を使ってお悩みを解決する人生相談室だったりが、毎日更新されます。
――盛りだくさんだなー。「ヤンマガWeb」は、どんな人に読んでほしいですか? 狙っている読者層はどこらへんなのでしょう?
現在ヤングマガジンを読んでいる方、ヤングマガジンを読んでいたけど、現在は読んでいない方、今まで一度もヤングマガジンを読んでいない方、多くの方に間口を広げて、触れてほしいと思っています。
――Webはコンテンツが溢れています。そうした戦場で戦っていくためには、「ヤンマガらしさ」が大事になってくると思うんですが、では「ヤンマガらしさ」ってどんなところにあるんでしょうか?
ひと言でいえば「欲望に忠実なストーリー」だと考えています。ジャンルでいえばエロだったりヤンキーだったり公道バトルだったり。実際の生活では出来ないこと、近くで見ることが出来ない世界を届けられる雑誌です。それがWebを持つことで、さらに広く届けることができるんじゃないかなと思っています。
――なるほど…。『頭文字D』にしても『湾岸ミッドナイト』にしても『ナニワトモアレ』にしても、ヤンマガに連載されたクルママンガのレジェンド作品ってたしかに「欲望に忠実なストーリー」といえますね。大変勉強になりました。最後にあの…すごく気になっていることがありまして…。『ザ・ファブル』(南勝久著)の「第二部」って、いつかまた始まるんでしょうか…? 単行本全巻読んでるんですけれども……。
鋭意準備中です。絶対戻ってきますので。
――!! あ、ありがとうございましたーー!!
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July 06, 2020 at 08:00AM
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