山陰中央テレビ
新型コロナウイルスから医療従事者を守ろうと１０日、鳥取大学医学部附属病院が中心となり開発した新商品が発売された。世界初という製品で感染リスク減をめざす。 これは今年５月鳥大病院・救命救急センターの様子。 看護師 「患者の扱いは？」 医師 「コロナ扱い」 救急搬送されたのは重度の肺炎患者。新型コロナに感染している恐れもあるため、医師、看護師はガウンやゴーグルなど完全防備、隔離した処置室で対応にあたっていた。この処置の中で必要になったのが・・・。 看護師 「透明のアクリルボックス持ってきてください」 使用するのは透明のアクリルボックス。今年２月のコロナ禍で台湾の医師が開発した。医師はこのボックスから手を入れて治療していた。しかし、このボックスは看護師が消毒し再利用していたため、消毒の際の感染リスクがあった。また１個３万円から５万円と高価にもかかわらず、消毒すると１、２回の使用で壊れるケースが頻発していた。そこで、鳥大病院が今回新たに開発したのが、段ボール製の『使い捨て』飛沫防止ボックス。鳥大病院によると、使い捨てタイプは世界的にも例がないという。 鳥取大学医学部附属病院手術部・舩木 一美准教授 「医療従事者を飛沫から守ることができます。」 折りたたんで捨てることができ、これまでのアクリルボックスと比べると格段に感染リスクが軽減された。今回の製品は、鳥大病院と地元企業が連携して４月に開発したフェイスシールドに続く第二弾で、世界に先駆け、わずか４か月のスピード開発。鳥大では救急や手術の現場で使用する予定。 鳥取大学医学部附属病院・原田 省病院長 「ウィズ・コロナの時代に必要不可欠全国、世界に発信していきたい」 １個４３００円で、１０日から販売を始めていて、既に山陰の別の病院から問い合わせも入っているという。
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September 10, 2020 at 06:39PM
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