2年連続でソフトバンクの4勝0敗で決着した日本シリーズ。セ、パ両リーグの実力差が言われる中、選手として広島で3度、ヤクルトで1度出場した本紙専属評論家の小早川毅彦氏(59)は連載コラム「ベースボールカルテ」で1リーグ制の導入を提案した。
日本シリーズは今年もソフトバンクの圧勝に終わった。巨人には日本一とはいかないまでも、セ・リーグの代表として善戦を期待していたが、見事なまでに裏切られた。
最高峰の戦いであるはずなのに、2013年から8年連続でパ・リーグの球団が日本一。ソフトバンクは18年(対広島)の第3戦から12連勝だ。巨人は位負けしないという意味で“セの最後のとりで”だったのだが、ここまで実力の差が浮き彫りになると、余計なことを考えてしまう。
23日に発表された沢村賞は、中日・大野雄が初受賞した。一騎打ちの相手は、こちらもセの巨人・菅野。確かに数字だけを並べてみると2人の争いになるものの、パのタイトルホルダーであるソフトバンク・千賀やオリックス・山本は、レベルが高いリーグで残した数字であることを考慮しなくていいのだろうか。
もう一つは入場料。ファンからすれば「こんなに実力差があるのに、なぜセの試合にパの試合と同じような料金を払わなければならないの?」と文句の一つも言いたくなるだろう。
巨人・原監督は昨年から、パと同じDH制の採用を提唱している。単純に打線は強力になり、相手にする投手のレベルも上がる。リードされた状況で投手に打順が回ってきて代打ということはなくなり、調子がよければもっと長く投げられる。だが、あくまで理論上の話。セで採用したからといって、すぐに実力が追いつくとは思わない。
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