米ジャズピアニストの巨匠、チック・コリアさんが9日、死去した。79歳だった。本人の公式フェイスブック(FB)で11日に明らかにされた。投稿によると、「ごく最近、珍しい型のがんが見つかった」という。
1941年、米ボストン近郊生まれ。ジャズトランペット奏者だった父の影響でピアノを始めた。ジュリアード音楽院に入学したがすぐに辞め、20代の頃から、サックス奏者の故スタン・ゲッツらとともにステージに立った。
68~70年には、故マイルス・デイビスのバンドに参加。名盤「キリマンジャロの娘」でエレクトリックピアノを演奏し、ジャズの新しい方向性を見いだした。
71~78年は、ベーシストのスタンリー・クラークらとともにバンド「リターン・トゥ・フォーエバー」を率い、同名のアルバムは70年代のジャズを代表する1枚となった。72年に作曲した「スペイン」は世界中でカバーされた。
グラミー賞は67回ノミネートされ、23回も受賞。極めて多作なことでも知られる。来日公演も多く、まだ17歳だった上原ひろみさんをステージにあげたこともあった。上原さんとは2008年、日本武道館でデュエット公演を果たした。
FBでは、本人が生前に残した…
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