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Sunday, February 14, 2021

現場で見た“封筒まとめ塗り”がヒントに スティックのり大刷新 - 日経クロストレンド

アスクルの商品開発の裏側に迫る本連載。今回は、2020年11月に15年ぶりの完全リニューアルを敢行した、オリジナル商品の「スティックのり」を取り上げる。利用者の現場ヒアリングやアンケート調査を駆使して見えてきたのは、意外な使い方をしたときの“接着力”だった。

アスクルのPB商品「オリジナルスティックのり」と「スティックのり色ナビ」。介護や教育などの現場の声を反映させながら、15年ぶりにリニューアルを敢行

アスクルのPB商品「オリジナルスティックのり」と「スティックのり色ナビ」。介護や教育などの現場の声を反映させながら、15年ぶりにリニューアルを敢行

 アスクルが文具として取り扱うのりには、「テープのり」「スティックのり」「液状のり」の3タイプがある。中でも、テープのりは作業の利便性から近年需要が伸び続けている。一方、テープのりに比べて安価なスティックのりは、販売数自体は減少傾向ではあるものの、コスト意識の高いユーザーに支えられて(図1の左)、購入客数は依然として最も多い(図1の右)。この状況を踏まえ、「スティックのりへのお客様のご不満や困りごとを解決することで、より多くの顧客を獲得できるのではないかと考えた」とリニューアルを担当したアスクル マーチャンダイジング本部 文具 事務用品担当の鈴木夏穂氏は話す。

■ 【図1】アスクルにおけるのりの種類別販売推移(左は売り上げ、右は購入者数)

■ 【図1】アスクルにおけるのりの種類別販売推移(左は売り上げ、右は購入者数)

テープのりの売り上げが伸びる一方で、スティックのりも継続して多くのユーザーからの支持を集めている

 アスクルでは近年、文具部門の戦略として、PB商品の強化に取り組んでいる。特に、“10年選手”と呼ばれるロングセラー商品の真価を見直すことを重要課題と位置付けている。「働き方が変われば、商品の役割ももちろん変わる。お客様の声を集めながら、その裏側をしっかりと調べないといけない」と、同マーチャンダイジング本部 文具 部長の尾高一志氏は狙いを話す。その上で、リニューアルすべき商品の優先順位を付けている。

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