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Friday, July 2, 2021

もう一つのJA広報誌【ヒント&ピント~JAの広報誌から】 - 農業協同組合新聞

組合員だけでなく、地域で生活する人に向けた情報誌を発行するJAが増えている。地域の農業やJAの事業、食べ物の大切さをよく知ってもらうためのものであり、JAのもう一つの広報誌といえる。プレゼントクイズで読者の意見や反応を聞き、コミュニケーションに努めている情報誌が多い。特徴ある地域向け情報誌(あるいはコミュニティ誌)を紹介する。

JAさっぽろ「虹のしずく」(北海道)(クリックで拡大)

JAの思い伝える
JAさっぽろ「虹のしずく」(北海道)

カラーの使い方やレイアウトに工夫したスマートな紙面になっている。A3版4ページで春(5月)と秋(9月)に発行。主に管内の農産物をとりあげている。今回の春号は旬の野菜レタス。「虹のしずく」の名前がよい。
表紙の写真のキャプションでも「大都市に深く根を張る大樹の葉に、虹色の朝露がきらり(虹は協同組合の象徴です)」と、准組合員や地域の読者を意識したこだわりがみられる。
また「知って得!JAのこと」でJAさっぽろ女性部の活動を写真入りで、それとなくアピール。対象は准組合員で郵送で3万6000部を配布している。

JA伊豆の国「JA伊豆の国」(静岡県)(クリックで拡大)

「JA合併」に備え
JA伊豆の国「JA伊豆の国」(静岡県)

4月、8月、11月、1月の4回発行の4ページのタブロイド版。約2万6000部を新聞折り込みで配布する。主に地元の農産物や、共済・直売所などJAの事業をとりあげているが、今回の4月号の特集ではJA合併を紹介。2022(令和4)年4月1日、JA伊豆の国を含む、静岡県東部地区の8JAが合併し、新JA「富士伊豆農業協同組合」が発足する。
広域合併で、組合員との関係の希薄化が懸念されるなか、新JAへの認識をもってもらうため、格好の情報誌になっている。このほか、特産シイタケの紹介、地域の話題など、准組合員や非組合員を意識した紙面になっている。

JA熊本うき「ツナギテ」(熊本県)(クリックで拡大)

農業と地域つなぐ
JA熊本うき「ツナギテ」(熊本県)

″地域と農業のつなぎ手"がコンセプト。「地域農業を応援する手が広がることをイメージしながら作成した」という。B5版の8ページ建て4つ折りで、開くと4ページ分が1枚になる。JAの情報誌では珍しいスタイルでレイアウトの自由がきく。
もともと准組合員を対象にしたもので、地元の野菜や果実を、生産者とともに紹介する。
5月発行の第6号では、JAプライベートブランドメロン「オレンジハート」をとりあげ、「地元にこんなおいしいメロンがあるとは知らなかった」との反響もあった。年に2回の発行で部数は1万4000。4か所の直売所やJAの支店に置く。

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