世界最高峰リーグと言われるイタリア1部のパドヴァでプレーするバレーボール日本代表の高橋藍選手による連載がスタート。自身初の海外挑戦の様子やイタリアでの生活、バレーボールの魅力を語ってもらいます。第1回となる今回は、チーム合流直後の様子やデビュー戦となった12月18日のモデナ戦についてお話しいただきました。
僕は今、イタリア、パドヴァにいます。
日本を出国したのは12月10日。全日本インカレを終えたばかりで、新型コロナウイルスの変異株も広がり、どうなるんやろう、と少し不安でしたが、空港に到着するとパドヴァのクラブのマネージャーさんが迎えに来てくれて、ランチをしてから寮で寝る。驚くほどスムーズにイタリアでの1日目が始まり、それからの日々もあっという間。
振り返ればもうイタリアに来て3週間が過ぎましたが、生活にも慣れ、楽しく過ごしています。僕、もともと適応能力は高いので(笑)。ビビることも、不安になることもありません。
全部が新しいことばかりで、自分にとってはすべてが新しい経験。今ここにいる以上、起きることのすべてを当たり前だと受け止め、対応していく。毎日が新鮮なことばかりで、日本語が話せないのは寂しいけれど、望んできた場所で楽しい日々を過ごしています。
話題に上がるのは日本のアニメやマンガ
パドヴァは穏やかな街で、人も優しい。チームメイトも日本から来た僕に対して、とても親切です。日本にいる間、英語の勉強をしてきたつもりですが、まだまだカタコトでパーフェクトには程遠いけれど、いろんな話をしてくれるし、いろんなことを聞いてくれる。
特によく話題に上がるのが日本のアニメやマンガについてです。選手だけでなく、クラブのマネージャーの女性もセーラームーンが好きで、こちらにある日本のアニメショップにも連れていってもらいました。むしろ僕よりも周りのチームメイトのほうが日本のアニメには詳しいぐらいなのに「日本のことをもっと教えて」と聞いてくれる。みんな興味津々です。
同じパドヴァでプレーしていた(石川)祐希さんや、越川(優)さんと違い、まだ現役の学生で、車の免許がない僕は大学の寮で暮らしています。チームメイトの中にも学生の選手がいるので、練習や試合へ行く時は車で乗せていってもらったり、練習の後には一緒に食事へ連れて行ってもらったり。生活面に関してほぼ不自由はないですが、せっかくだからイタリアの食材を使って料理をしてみよう、とオフの日に買い物へ行き、料理をしてみたのですが、まだ僕には合わなかったようでお腹を壊してしまいました(笑)。
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