北京冬季パラリンピック第4日 アルペンスキー ( 2022年3月7日 国家アルペンセンター )
前半のスーパー大回転の「貯金」を守り切れなかった。村岡桃佳はスーパー複合で、6秒以上の差をつけていたライバルのフォルスター(ドイツ)に逆転負けし、今大会3個目の金メダルはならなかった。銀メダルに「得意ではない回転で、自分の体やスキーの調整がうまくできなかった」と悔しさをにじませた。
前半のスーパー大回転は会心の内容だった。同じスタート位置から出た前日のレースに比べて3秒以上速く「満足のいく滑りができた」と首位。しかし、後半の回転では気温上昇で緩んだコースを硬化剤で固めた雪面が想定と異なり、対応できなかった。エッジを利かせたターンができず、ポール間を滑り降りるたびにタイムをロスした。
全種目金メダルの可能性は消えたが、「もともと5冠できるとは思っていなかった」と淡々と語った。前回優勝した得意種目の大回転は11日。「連戦が続いて体的にも(疲れが)きているので、一度休んで、気持ちと体をつくり直したい」。頂点に向けて、再び意欲をのぞかせた。
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