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Monday, March 28, 2022

「あれくらい堂々と」石川、苦手攻略のヒントは〝みこしメンタル〟 - 西日本新聞

 ソフトバンクの石川柊太投手(30)が“みこしメンタル”でチームを開幕4連勝に導く。29日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で今季初先発。開幕戦のセレモニーでみこしに担がれて登場した藤本監督の堂々とした振る舞いに刺激を受けたことを明かし、どんなピンチでもマウンド上で動じない姿勢で挑む。

   ◇   ◇

 3万人超の視線が集まる中でも動揺を見せなかった将の姿に感銘を受けた。石川は開幕セレモニーでみこしに担がれた藤本監督の振る舞いについて「年間MVPでいい(ようなインパクト)じゃないですか。あれくらい堂々といきたいですよね」と笑顔で語った。

 藤本監督は試合後に「恥ずかしかった」と明かしたが、そんなそぶりをみこしの上では見せなかった。石川はその姿にヒントを得ていた。「動揺しても悟られないマウンドさばきは、日頃から気を付けている。勝っても負けてもどんと構えているようなところ」と強調した。

 日本ハムとの開幕カードは新庄ビッグボスの奇策を交えた采配に対し、藤本監督は正攻法で迎え撃ち、堂々の3連勝を達成した。勢いよくスタートダッシュに成功したチームは、敵地での3連戦に挑む。大事な先陣を託される右腕は、ロッテ打線について「役割がはっきりしているバッターが多い。外国人や中軸、長打のある打者について、自分の中で理解して攻めたい」と分析する。

 昨季のロッテ戦は救援2試合含む6試合に登板して1勝、防御率3・67だった。中でも、中村奨に10打数4安打、山口に11打数5安打と苦戦した。昨年10月16日の対戦(ZOZOマリン)では、2人とレアードに3被弾を浴びて4回4失点。「ちゃんと(コースに)投げれば抑えられるということ(打席)もあった。そこを攻められるように」。中軸に座ると予想される強打者への対策を描きながら、強い気持ちで敵地のマウンドを見据えた。

 オープン戦では防御率0・69と安定し、調整登板として先発した22日のウエスタン・広島戦(由宇)では新球ツーシームを試投するなど、順調に進めてきた。藤本監督は春季キャンプで千賀に開幕投手を任せることを公言した際、石川についても「(先発陣の)ナンバー2。頭(初戦)はしっかり取りたい」と明言。信頼を寄せていた。

 28日はペイペイドームでの投手練習に参加し、キャッチボールなどで調整。「大きな問題なく登板を迎えられる」と自信を示した。昨季は6勝9敗と苦しんだが、ロッテとの開幕戦では7回1失点と好投し、チームの開幕4連勝に結びつけた。「変わらない気持ちで投げ、それ(連勝)に貢献できる投球をしたい」。揺るがないメンタルを今季初登板のマウンドで体現する。(鬼塚淳乃介)

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