クオーターバック(QB)トム・ブレイディが引退を取りやめて戻ってきたとき、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスは驚いた。それはフットボール界の他のすべての人々と同じだ。ブレイディは復帰の前日にタンパベイ・バッカニアーズのチームメイトに送ったテキストメッセージでさえ、ほんのわずかにほのめかすのみだったのだ。
ヒューストンで行われた『KPRC』のアリ・アレクサンダーとのインタビューで、エバンスは「彼は彼のボールが50万ドル以上で売れたっていう記事をメールで送ってきた。ラムズ戦で、俺がスタンドに投げた最後のタッチダウンのボールだ」と話している。
「彼は“かなりの授業料だよな”って感じで言ってきた。ウケたし、“だって俺はあんたが引退するなんて思ってなかったからさ”って返した。彼は笑顔の絵文字と一緒に“僕たちの未来にはもっとタッチダウンがあるよ”って書いてきた。俺は彼がからかっているんだと思った。彼が何を言ってるか分からなかったからな。だから、その何時間か後に発表があって、彼が戻ってくるっていうから、うれしかったね」
「本当に引退するなんて思ってなかった。ただ冗談を言っているんだと思ったんだ」
だが、ブレイディとエバンスは、少なくともあと1シーズンはタンパベイで共にプレーする。
2年連続でポストシーズンに進出したバッカニアーズには、攻撃陣の多くの面々が戻っている。ブレイディ、エバンス、WRクリス・ゴッドウィン(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい、ACL断裂からのリハビリ中)、ランニングバック(RB)レナード・フォーネット、タイトエンド(TE)キャメロン・ブレイトが戻ってきたほか、レシーバー陣には優秀な選手である元アトランタ・ファルコンズのラッセル・ゲージが加わった。しかしながら、バッカニアーズはブレイディ時代になって初めて、TEのロブ・グロンコウスキー(2度目の引退へ)とO.J.ハワード、RBロナルド・ジョーンズ二世、先発オフェンシブラインマン(OL)のアレックス・カッパとアリ・マーペットを失ってもいる。
誰がタンパベイのフィールドに立っているかとは関係なく、きわめて信頼性の高いエバンスには現状維持が期待できる。かつてドラフト1巡目で指名されたエバンスは、NFLでの8シーズンでそれぞれ1,000ヤード以上を記録した。ブレイディがセンターの後ろに着いてからはさらに成績が上がり、過去2年間ではタッチダウン27回を記録。2021年のタッチダウン14回はキャリアハイの数字だった。これまでのキャリアを通じてキャッチ606回、9.301ヤード、タッチダウン75回をマークしており、すべて28歳になるまでに達成された数字にあたる。
そういった実績にもかかわらず、エバンスは常に過小評価されてきた。オールプロのファーストチームに選ばれたことはなく、プロボウル選出は4回。しかし、スーパーボウルチャンピオンが関心を持っているのはより高いところにある栄誉だ。
いずれはプロフットボールの殿堂に迎えられることを考えたことはあるか問われたエバンスは、尻込みすることなくこう答えている。
「ああ、もちろん。そのことを考えるけれど、当然ながらできるかぎり今この瞬間を維持しようとしている。だけど、俺はそのために働いているわけだろ? 俺は今のこのゲームでベストであろうと努力し、最後にはこれまでプレーしてきた中でベストの一人になることを目指している」
秘密主義のクオーターバックと共にまたタッチダウン2桁のシーズンを送ることができれば、エバンスはカントンのメンバーになるための経歴を手に入れるだろう。
【A】
からの記事と詳細 ( QBブレイディからの復帰のヒントに気づかなかったバッカニアーズWRエバンス - NFL日本公式サイト )
https://ift.tt/Xk2qb6e
No comments:
Post a Comment