ロッテが井口資仁監督(47)に来季の続投を要請することが21日、分かった。9試合を残して3位・楽天と3ゲーム差の5位と苦しんでいるが、手薄な戦力でクライマックスシリーズ(CS)進出争いを展開し、若手の育成で結果を残していることを評価した。
シーズンを通してレアード、マーティン、エチェバリアが不振。8月初旬にはオスナ、角中、高部ら計6人が新型コロナウイルスに感染し、球宴前後にも勝ちパターンの一角を担う東條、井上ら主力選手が戦列を離れるなど、今季は戦力面で苦しい状況を強いられた。
それでも、ドラフト1位・松川(市和歌山高)を高卒新人捕手としてはプロ野球史上3人目の開幕スタメンに抜擢(ばってき)するなど若手を積極起用して育成。松川は、4月10日に佐々木朗とバッテリーを組んで完全試合を達成するなど結果を残し、球宴にもファン投票1位で選出された。
監督就任1年目の2018年は5位、19年は4位、20年は07年以来の2位と着実にチーム成績も上げ、昨季は最後まで激しい首位争いを繰り広げた末に2位でCSファイナルステージ進出を果たした。2年連続2位は1984、85年の稲尾和久監督以来、球団では2人目。今季7月21日の西武戦では前身球団を含めて7人目となる監督通算300勝を達成した。
球団関係者によると、複数年契約も検討されている。全日程終了後にも交渉が行われる見込み。再契約が成立すれば、就任6年目のシーズンとなる。
■井口 資仁(いぐち・ただひと) 1974(昭和49)年12月4日生まれ、47歳。東京都出身。国学院久我山高から青学大を経て97年ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。盗塁王2度、二塁手でベストナイン、ゴールデングラブ賞に各3度。2005年にホワイトソックスへ。フィリーズなどを経て09年からロッテ。17年限りで引退し、18年からロッテ監督。日米通算成績は2408試合で打率.270(2254安打)、295本塁打、1222打点、224盗塁。右投げ右打ち。既婚。年俸8000万円。背番号6。
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