愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にジブリパークが開園した。「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」「青春の丘」の3エリアが先行開園し、『となりのトトロ』の遊具や『耳をすませば』に登場する店舗「地球屋」が再現され、『
設計や現場での指揮を担当したスタジオジブリ常務の宮崎吾朗さんが、「いわゆるテーマパークというイメージから離れ、“公園”を作りたかった」と話す通り、大きなアトラクションや乗り物はない。その分、細部まで丁寧に描き込まれたジブリの世界をゆっくり、じっくり体験でき、大倉庫エリアのミルクスタンドでは『風立ちぬ』に登場する菓子の「シベリア」も食べられる。
吾朗さんの父で多くのジブリ作品の監督・脚本を務めた宮崎
平成13年(2001年)に公開された『千と千尋の神隠し』は、湯屋(湯治場)のある不思議な街に迷い込んだ10歳の少女、荻野千尋が自分の力で生きようとする冒険物語だ。おそらく平成の初めに森の中の不思議なトンネルをくぐって千尋が迷い込んだ街の景色は、それより60年以上前の昭和初期のものだ。
湯屋「
だが、そこで展開する物語は、太古の記紀神話の要素が詰め込まれている。疲れをいやすため油屋にやってくるのは『古事記』にも登場する
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