聞き手・山下裕志
外食業界にとっては苦しい時期が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大の懸念が消えないなか、原材料高騰に急激な円安も重なり、値上げの判断を迫られています。ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」を手がけるロイヤルホールディングス（HD）はまさにその渦中にいます。阿部正孝社長に聞きました。
――「てんや」は12月22日、今年2回目の天丼の値上げに踏み切ります。6月に税込み500円のワンコインをやめ、さらに今の530円から30円高い560円にします。
「値上げせずにすむなら当然そうしたいのですが、それだけすごい勢いでものの価格が上がっているのです。今年1年のコストの見込みを去年つくりました。この見込みに比べて、原材料価格で14億円、電気・ガス代で7億円の計21億円分のコストがさらに増えました。こんなことになるとは想定外です」
――どんなものの価格が上がっているのですか？
「全ての原材料が上がってい…
からの記事と詳細 ( ヒントは「Newてんや」にあり？ ロイヤルHD社長のコスト対抗策：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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