Pages

Monday, November 20, 2023

[キラリ 成長のヒント]農業女子、確かな成長 - 読売新聞オンライン

 「農業女子プロジェクト」は、農林水産省が女性農業者の能力を社会に かすこと、更には女性の新規就農者を増やすことを目的として2013年にスタートさせたプロジェクトである。県内においても、プロジェクトに参加する女性農業者が増えてきたことから、19年、このプロジェクトの山梨版として「やまなし農業女子」が設立された。

 片山京子さん(南アルプス市)が代表を務める任意団体で、19人のメンバーから始まり、現在では約40人が活動している。活動内容は、農業体験のイベントや農作物を販売するマルシェの開催など、多岐にわたっている。また、メンバー間の情報交換も重要な活動である。分科会を作ったり、定例会を開いたりすることで交流を深め、インターネットを使った情報共有も活発に行っている。

 県内の学生と企業や団体が課題解決に向けて取り組む「Miraiプロジェクト」にも設立当初の19年から参加している。県内の学生と共に、農業の魅力を若者、特に女性に伝える活動を推進している。片山さんは、農業に対する女子学生の意識が年々変わってきていると感じている。農業をより身近に考える学生が増えてきているそうだ。

 やまなし農業女子は、農業が好きで、山梨が好きな女性農業者の集まりであり、目的は女性ならではの視点を活かし、山梨の農業の魅力を社会に広く伝え、地域活性化を図ることである。

 それと同時に、自分たちの存在を認めてもらい、更には自分たちの活動を評価してもらいたいといった気持ちも強い。その点では、既に大きな成果を上げていると考えられる。

 現在、県は「やまなし農業基本計画」を策定中であり、地域を支える担い手の育成に関して、農村地域における女性農業者の活動支援が議論されている。私も検討委員会のメンバーであるが、やまなし農業女子からも3人が含まれている。やまなし農業女子のこれまでの活動が評価されてきた結果であろう。任意団体という組織のため活動の範囲が限られてはいるが、今後の更なる活躍に期待している。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( [キラリ 成長のヒント]農業女子、確かな成長 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/EeXS75q

No comments:

Post a Comment