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Friday, February 7, 2020

競馬厩務員から漫画家に 「サラブレッドの幸せって?」 - 朝日新聞

 競走馬の世話をする厩務員(きゅうむいん)から転身した異色の漫画家がいる。兵庫県尼崎市の田村正一(まさかず)さん(36)。サラブレッドが暮らす厩舎(きゅうしゃ)の2階に住み、午前1時に起きて働く生活から一転、今は夜中までペンを走らせる。夢はギャグ漫画の連載を描くことだ。

 同県伊丹市出身。競馬との出会いは小学校高学年で、兄が買ってきた競走馬育成ゲーム「ダービースタリオン」だった。ナリタブライアンが三冠馬になった1994年で、ファンとして夢中になった。

 24歳で求人情報誌の営業をしていた2007年、ウオッカが牝馬(ひんば)として64年ぶりに最高峰のレースの一つ、日本ダービーを勝つ。競馬の世界で働きたい思いを抑えきれず、馬に触れたこともなかったが会社を辞め、園田・姫路競馬の調教師が出していた厩務員の求人に応募した。

 仕事はきつかった。1人が4頭を受け持ち、1頭当たり2時間かけて順番に世話をする。調教がある朝は、午前1時から午前8時半まで休む暇はない。昼も夜もえさを作り、与える。馬に蹴られ、あばら骨が折れたこともあった。

拡大する写真・図版厩務員から漫画家に転身した田村正一さん=2019年12月3日、兵庫県伊丹市、滝坪潤一撮影

 一方、小学生の頃から四コマ漫画を描くのも好きで、「漫画家になれたらいいな」とも思っていた。周りには内緒でギャグ漫画を描き始めた。

 休みの日に東京へ向かい、描いた漫画の原稿を手に出版社を3社ほど回ると、読み切り作品「ユメコン」が漫画誌「ヤングジャンプ」に掲載された。その後も、ギャグ漫画の新人賞「赤塚賞」で準入選となるなど順調だった。だが、連載を持つには至らない。

 ある漫画の原稿を持ち込んだ時のこと。

 「競馬場で働いているのなら、一度それを描いてみない?」。編集者にそう言われた。

拡大する写真・図版「サラブレッドと暮らしています。」の一場面 (C)田村正一/白泉社

拡大する写真・図版「サラブレッドと暮らしています。」の一場面 (C)田村正一/白泉社

 周りを見回すと、愛らしく個性…

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February 07, 2020 at 02:00PM
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