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Saturday, April 25, 2020

静岡サッカー 王国復活のヒント :静岡 - 中日新聞

 静岡県の高校サッカーは今年一月、男子で静岡学園、女子で藤枝順心がそれぞれ全国優勝し、静岡サッカーの健在ぶりをアピールした。しかし、過去にJ1リーグで三回の年間優勝を誇るジュビロ磐田が今季、J2に二度目の降格。J1の清水エスパルスも昨季の成績は振るわなかった。「サッカー王国静岡」の復活に向け、何が必要か。県内の指導者や関係者に聞く。

◆難しさに立ち向かえ

静岡学園高元監督 井田 勝通さん<上>

県内の指導者に熱い情熱を求める井田勝通さん=静岡市駿河区で

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 サッカー王国静岡が復活するには、指導者の熱い情熱が求められる。

 一九七〇年から九〇年代、静岡県の高校サッカーは群雄割拠の時代で、指導者たちが明確なスタイルを打ち出し、しのぎを削っていた。だから、全国大会の公式戦でも勝てたし、国体では負ける気がしなかった。ところが、黄金期を支えた有力校の指導者が去り、世代交代がうまくいかなかったことで弱体化した。

 私が七二年、静岡学園高の監督を引き受けた時に「全国大会で優勝するチームをつくりたい」と言うと、周囲から「できるはずがない」と嘲笑された。だが、私は選手を集め、チームのスタイルを確立させ、強化に努めた。

 今の指導者に言いたいのは、サッカーへの夢と希望だ。弱小チームなら、まず「地区大会で一勝しよう」などと、実現可能な目標を設定し、そこから一つずつ目標を上げていく。

 厳しい現状に「難しい」と判断するのは簡単だ。しかし、「何とか打破しよう」と立ち向かうことに、ロマンがある。高校サッカー指導者を務める教諭にはいろいろな責務があり、部活まで手が回らないのは知っている。だが、そこを耐え、夢と希望に挑戦する気持ちを求めたい。

 サッカーは局面が目まぐるしく変わる。現在の指導者に言いたいのは、選手に考えさせ、知恵を絞るプレーをさせるということだ。例えば、相手が全員、自陣で守備をしている場合、二人か三人の攻撃で崩せるわけがない。DFがリスクを冒して攻撃参加するほか、相手の意表を突く攻撃などで、点を奪いにいくしかない。頭を使って得点できるかどうかは、普段の練習の積み重ねしかない。

 新型コロナウイルスの影響で自宅にいる子どもたちには、個人の技術を伸ばすチャンスととらえてほしい。ボールに多く触れ、リフティングなどをすることで自分のフェイントの幅も広がる。

(川住貴)

 いだ・まさみち 1942年、旧満州(中国東北部)生まれ。静岡高、慶応大のサッカー部に所属。大学卒業後、静岡銀行に入行したが、サッカー指導者の道を模索、同行を退職、静岡学園高の監督に就任。個人技主体のサッカーで、全国高校選手権優勝1回、同準優勝1回の成績を挙げたほか、指導したJリーガーは60人以上に及ぶ。

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