
SNSで昭和レトロなパンを見つけた。赤、青、黄と、おもちゃのような色のパッケージが目を引く。「ミルティ」「ホームパン」「ヤングブレッド」――。デザインにも増して気になるのはその商品名。どんな味がするのか。確かめようと、特急くろしおに乗った。
やってきたのは、和歌山県みなべ町にある「室井製パン所」。家族で切り盛りする店の奥に、工場が併設されている。店頭には約20種が並び、1日1千個近くを製造する。ほとんどが120円とお買い得だ。食パンやフランスパンもそろうが、レトロシリーズがとにかく目立つ。
さっそく、3代目の室井勝之さん(46)に尋ねた。
「ミルティ」は、マーガリンを挟んだコッペパン。地元ではコッペパンの代名詞とされるほどの人気商品だとか。ミルクの要素は? 「あるかな?」。特にないらしい。
こちらも人気の「ホームパン」は、薄切りの食パンにマーガリンとグラニュー糖がかかっている。家で食べてほしいから? 「うーん……」。では「ヤングブレッド」は。「何がヤングかわからない……」
「デザインも名前も、最初か…
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