
遺体の状況を調べて事件かどうかを判断する「検視」。そのノウハウが詰め込まれ、全国の警察で「バイブル」と呼ばれる参考書をつくったベテラン検視官がいる。思い込みを常に排し、遺体と真摯(しんし)に向き合い続けている。
押し入れに放置された新生児。自宅で孤独死した高齢者。16年間、約3千もの遺体を見てきた。判断を誤れば事件を見逃したり、冤罪(えんざい)を生み出したりしかねない。「対面」は常に緊張する。
駆け出しの頃、海中の車から見つかった遺体の臭いに尻込みしていると、先輩が無駄のない動きで調べ始めた。その姿に憧れ、500ページ超の解剖図鑑を自宅で毎日眺めた。警察官になって9年目、念願の検視係に配属された。
ある時、損傷の激しい焼死体…
からの記事と詳細 ( 検視の「バイブル」つくった警察官 遺体に「ヒントください」と祈る - 朝日新聞デジタル )
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