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Wednesday, January 5, 2022

<曇りのち晴れ>暮らしのヒント - 東京新聞

 長びくコロナ禍で、人も社会もくたびれている。そんなとき、政治家の威勢の良い言葉を耳にしても、安心するどころか逆に心配になる。

 「ぶれずに決断します!」「ちゅうちょなく実行します!」。意気込んでみてもアベノマスクしかり、クーポン給付しかり。ちゅうちょしてもいいから熟慮の上で実行してほしい。

 党利党略や人気を優先するあまり、「ちゅうちょなく」予算を使い、「ぶれず」に国の借金を増やせば、それは何とも危うい。後で増税というツケが人々に回る。勇ましい言葉よりも増税や借金を負うのは誰かということをお忘れなく。

 その点、先月このページで募集した「暮らしのヒント」に届いたお便りは、どれも日々の生活に根差した飾りのない言葉で書かれてあった。

 「毎日の小さな楽しみ」という通勤時の野鳥観察、「爽快感がみなぎってくる」朝の太極拳の会等々。さりげないエピソードから楽しさや生きがいが確かな言葉で伝わってくる。すべてのお便りに感謝し、今年も読者とともに「100年時代」をつくり届けていきたい。 (編集部・杉谷剛、58歳)

 ◇

厚い曇り空でも雲の向こうには必ず青空がある−

そんな思いを胸に、記者が暮らしの出来事を綴(つづ)ります。

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