YCは、不況を生き残るために創業者にできる8つのことをアドバイスしている。
1. 最悪の事態を想定して計画を立てる
これは、YCによると「安全策」だという。
「現在の状況が過去2回の不況と同じくらい悪い場合に備える最善の方法は、今後30日以内にコストを削減し、ランウェイ(事業ができなくなる事態になるまでに残された期間)を延長すること。目標は、デフォルト・アライブ(支出が一定で、収益が伸び続けている状態)に到達することだ」
2. より多くの資金を受け入れることを検討する
「デフォルトアライブに到達するためのランウェイがなく、既存の、あるいは新たな投資家が今すぐに(前回のラウンドと同じ条件でも)もっと資金を提供してくれるのであれば、それを受けることを強く検討すべきだ 」
3. 資金の有無にかかわらず、責任はあなたにある
「今後24カ月にわたって資金調達ができないとしても、責任を持って会社を存続させなくてはならない」
4. ハイテク企業の業績不振が、VC投資に影響を与える
「ハイテク企業が業績不振だと、出資しているVC(ベンチャー・キャピタル)の投資戦略も大きな影響を受けることを理解しなくていけない。VCは資金調達がより困難になり、VCを通して投資を行うLP(リミテッド・パートナーシップ)は、さらなる投資規律を求めるようになるだろう」
資金力のある一流ファンドでさえ、不況時には資本展開を縮小し、最も業績の良い企業に資金を投入する。それによって、ラウンドサイズの縮小、評価額の低下、取引件数の減少につながるとYCは指摘している。
CB Insightsのデータによると、2021年第1四半期、ベンチャー企業への資金供給は前四半期から約19%減少している。
5. これまでの資金調達環境はもう「普通」ではない
「(景気の良かった)過去5年以内に創業した人は、自分が普通だと思っていた資金調達環境を見直す必要がある。あなたが経験した資金調達は普通ではなかった可能性が高く、今後の資金調達はより困難になるだろう」
6. 「プロダクトマーケットフィット」の達成までは、経費を節約する
「もしシリーズA(創業初期段階の資金調達ラウンド)を終え、プロダクトマーケットフィット(製品が市場に受け入れられている状態)がまだであれば、それを確実に達成するまでは、次のラウンドに進めないと思った方がいい。我々がここで公開しているシリーズAで達成すべきマイルストーンは、少し簡単すぎるかもしれない」
7. 今すぐ資金調達することは避ける
「今後6〜12カ月の間に資金調達をする計画であれば、不況のピーク時に調達することになるかもしれない。そうなると会社がうまくいったとしても、成功する可能性は極めて低いことを忘れないように。計画(調達時期)を変更することを勧める」
8. とにかく生き延びること
「競合他社の多くは、きちんとした計画を立てず、多額の支出を続け、次のラウンドで資金調達をしようとしたときになってようやく失敗したことに気が付く。それを忘れてはいけない。不況時でも、ただ存続してさえいれば、大きなマーケットシェアを獲得できることもある」
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)
からの記事と詳細 ( 景気後退を乗り切るための8つのヒント…Yコンビネーターが創業者たちにアドバイス - Business Insider Japan )
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