水の中でも超強力な接着剤を、東京大の江島広貴・准教授(マテリアル工学)らが開発し、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。波にさらわれないように磯場の岩石にくっつくムラサキイガイ(ムール貝)から着想をえた「バイオミメティクス」だ。すでに特許を出願、傷口をふさぐ外科手術用の接着剤などへの実用化をめざしている。
接着剤は私たちの生活に欠かせない。古代メソポタミア文明では、れんがの建造物などに天然のアスファルトがすでに使われていた。現代社会の接着剤は工場でつくられる合成高分子だが、空気中では強くても水中では一気に接着力が弱まる。ものの表面は一般的に水になじみやすいものが多く、水中だと接着剤がくっつけたい物質の表面に届きにくい。「ぬれた素肌にばんそうこうをうまくはれないのと同じです」と江島さん。
だが、それをいとも簡単にや…
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