毎週土曜深夜2時15分からは「巨大企業の日本改革 3.0『生きづらいです 2022』~大きな会社と大きな会社とテレ東と~」(MC:加藤浩次 出演:伊藤隆行エグゼクティブプロデューサー)シーズン4を放送中!
今シーズンでも舞台となるのは、虎ノ門ヒルズに作られた、大企業の新規事業創出をミッションとする組織のための世界初のインキュベーションセンター「ARCH」。
2021年3月から放送を開始し、4シーズン目に入ったこの番組では、さらに視点を拡大させ、「社会課題の解決に向けた企業同士のアイデア」はもちろん、新規事業の重要性やその課題についてより深く掘り下げていく。
5月31日(火)にはピッチイベントも開催し、「ARCH」入居企業3社が、アイデアを生プレゼン! テレビ東京が仕掛ける全く新しい経済リアリティショー。ビジネスパーソンや就活生のヒントになる情報が満載だ。
「テレ東プラス」は、現場の熱を伝えるべく、収録現場に潜入。加藤と企業の間で行われる議論の様子を徹底リポートする。
視覚障害者の切実な声「セルフレジ=私が行かない店」
この日、加藤と伊藤Pが訪れたのは、自動車部品メーカー「東海理化」の会議室。ここでは、「東海理化」の社員2人と視覚障害のある男性2人が机を挟んで議論を交わしていた。
「東海理化」が「ARCH」で取り組むのは、自社の技術を生かした視覚障害者のための新たなデバイス開発だ。肩に乗せるタイプの機器で、音や振動を使って道案内のサポートをする。視覚障害のある「U'eyes Design」リサーチャーの諸熊浩人さんは、「これまではスマホに道案内してもらっていた。このデバイスは両手を自由に使えるので、その点が望ましい」と話す。
GPSの電波状況の不安定さなど、すでにある視覚支援デバイスの課題をこの新製品でどう解決するのか...。熱を帯びた議論中、加藤から「(地図大手の)ゼンリンと組んでみては?」との提案も。
さらに食券購入やセルフレジの補助など、デバイスの新たな活用法で盛り上がる中、障害者の1人、「アメディア」の望月優さんからは「『セルフレジ=私が行かない店』になる。選択肢から外れてしまう」という切実な声も。意見を出し合う中で、いくつかの社会課題も明らかに。
諸熊さんは「私はガトーショコラを食べたことがない。話題になっていても、その店での行き方がわからないから...。このデバイスを含め、生きづらさを解消する、諦めずに行きたいところに行ける、何事にも取り組める世の中になって欲しい」と願う。
加藤は「これは責任重大ですよ。『諦めてしまわない世の中』はすごく大事なキーワード」と「東海理化」の2人を激励した。
撮影ではさらに、このデバイスをエンターテインメントと融合させた取り組みのアイデアについても熱い議論が交わされた。
<収録を終えて「東海理化」コメント>
デザイン部デザイン室 主幹 髙橋栄広さん
「加藤さん、伊藤さんの課題に対するレスポンスの速さに驚きました。これは、いろんな分野をご存知だからこそ。こちらも勉強させていただきました。デバイスを作ろうと考えたのは約1年半前。これからもさまざまな意見をフィードバックさせ、アップデートしていきたいです」
ニュービジネスマーケティング部ソリューション企画室1グループ主任 佐々木しのぶさん
「出していただいたアイデアの中には、技術面で実現できそうなものも。検討の土台に上げたいと思います。視覚障害のある方にとって少しでも役立つよう、まずはこのデバイスを早く世に送り出したい。来年発売を目標に進めています」
「出先の得で人は能動的になる」加藤の提案にうなる
続いて加藤と伊藤Pが向かったのは「CTC(伊藤忠テクノソリューションズ)」の会議室。「CTC」が「ARCH」で取り組むのは、新技術を活用したオンデマンド交通の実現だ。交通が不便だったりバスの本数が少なかったりする地域に向けた「乗り合い」の新たな形を提案。アプリや電話を通じて車を予約すれば、特定エリア内に限り、利用者は好きな場所で車の乗降ができるという。
「CTC」の三塚明さんは「予約すると家の前がバス停になるような。実証実験ではタクシーの車両を使うが、利用方法としてはバスに近い。料金はタクシーとバスの中間くらいで設定している」と説明した。
すでに神奈川県川崎市で実証実験を行ったが、「CTC」が新たな実験の場として考えているのは、福岡県直方市だ(※5月9日より実証実験開始)。交通状況などが目的に適した地域だが、高齢者がスマホアプリに馴染みがない、人口数から事業単体で利益を出すのが難しいなどの課題があるという。
これらに対し、コールセンターでの電話による予約対応や自治体へ協力を仰ぐなどの対策を講じているが、大きな悩みの種は「新しいものへの拒否反応」。「認知率は高まっているが、なぜが使ってくれない。その最後の一押しをどうするかが課題」と三塚さん。
ここで加藤が"ある提案"をし、「人が能動的になるのは、出先に得があるから」とアドバイスすると、「CTC」チームが思わずうなる展開に...。果たして加藤の斬新な提案とは?
ぜひ「ネットもテレ東」で確認して欲しい。
地域の中心人物の信用が得られれば一気に利用が広がるのでは? 実用性だけでなく楽しさにシフトした発想が大事かも......。「CTC」チームと加藤のディスカッションは、どんな革新の種を生むのか──。
<収録を終えて「CTC」コメント>
新事業創出・DX推進グループ 未来技術研究所 スマートタウンチーム チーム長/エグゼクティブエンジニア 三塚明さん
「加藤さんは、すごく勉強されている印象でした。オンデマンド交通の理解もあるし、頂いたアイデアで、すぐに参考にさせていただきたいものがありました。伊藤さんは流石の取り回しで、私たちの課題を上手にまとめて気づきを与えてくださいました。実りの多い収録でした」
新事業創出・DX推進グループ 未来技術研究所 スマートタウンチーム 寺西努さん
「さまざまな視点のご意見があり、非常に勉強になりました。『ARCH』のいいところは、コンベンション型で他社と一緒に社会課題に取り組めること。自社だけでは難しいチャレンジも『あの会社と一緒なら』と話が通りやすくなるのも大きな価値かと。弊社は2021年12月に参加したばかりですが、これから具体的なプロジェクト創生を目指します」
新技術で先回り、ニオイをシャットアウト
2人が次に訪れたのは、日用雑貨メーカー「エステー」。会議中の奥平さんと野村さんを訪問した。奥平さんは、「今、弊社が取り組んでいる新しい消臭の仕組みを、BtoB(企業間取引)で展開していきたい」と話す。
「エステー」はニオイを感じる人のメカニズムに注目。鼻の奥のニオイを感じるセンサー"レセプター"に、「エステー」が開発した香り成分が先回りして栓をし、悪臭の原因分子をブロックする新たな消臭の仕組みをつくった。
収録では、加藤と伊藤Pがこの消臭効果を体験。消臭したものとそうでないものを嗅ぎ比べると、加藤は「半分くらい(ニオイが)なくなっている体感」、伊藤Pは「違うニオイに変化している。ニオイは残っているが、嫌な感じがしない」と感想を。奥平さんは「まひするような強力な効果ではないのも一つのポイント」と話す。
特定のニオイのみ作用するこの消臭方法は、発売中の「消臭力DEOX(デオックス)」に使われているが、「エステー」は今後、他社との新しいビジネスモデルに応用したいそう。「今『ARCH』で、ニオイに困っている企業はないかとヒアリング中です」(奥平さん)。加藤と伊藤Pもアイデアを出し合った。
「飛行機のトイレはどうか。機内はトイレが少ないので、前の人の『うそだろ?(笑)』ってニオイの時がある」「『(緊急SOS!)池の水ぜんぶ抜く(大作戦)』の現場も、すごいニオイなんですよね」。さまざまな議論の末に出た提案とは...?
世の中の生きづらさ、社会課題を解決すべくまだまだ盛り上がるディスカッションの行方が気になる方は......ぜひ、毎週(土)深夜2時15分からの放送をチェックして欲しい!
<収録を終えて「エステー」コメント>
新規事業開発室 エグゼクティブエキスパート 奥平壮臨さん
「加藤さんはとても話がしやすかったですね。レセプターブロックの効果に良いリアクションを頂けたので、良かったなと思います。また、『このメーカーさんと組んでみたら?』というリアルなご意見も頂けて、ありがたかったです。
以前、番組の収録に参加させて頂いた際、加藤さんから"自社で商品化し、完結してしまっては『ARCH』に参加する意味がないのでは?"というご意見を頂いたので、やはり企業として成長するためには、もっとBtoBを拡大していくことを目指さなければならないと強く考えるようになりました。弊社ではさまざまな取り組みをしていますし、『ARCH』内はもちろんのこと、もしも仕事をしてみたいという企業さんがいれば、いつでもお気軽にお声がけ頂きたいと考えています」
R&D部門 チーフテクニカルマネージャー 野村竜志さん
「加藤さんは消臭についてよくご存じで、技術的なお話をしても理解が早いことに驚きました。『他社と融合して』という点を強調されており、時流に沿った考え方をお持ちだなと。私たちも、今は週に2社以上、非常に前向きなお話をさせて頂いており、『ARCH』では、社内ではなかなかできない体験をさせて頂いているので、加藤さんの言葉にさらに後押しされたような気がします。『ARCH』で行う他社とのMTGは、話すだけでプラスになることが多いと感じています」
『新規事業のパーパスはなんだ!?「生きづらいです2022」LIVE PITCH』Vol.4生配信イベント第4弾開催決定!
テレビ東京で毎週土曜日深夜2時15分から放送中の「巨大企業の日本改革3.0生きづらいです2022~大きな会社と大きな会社とテレ東と~」は、第4弾となるピッチイベント『新規事業のパーパスはなんだ!?「生きづらいです2022」LIVE PITCH』Vol.4を、5月31日(火)夕方5時から無料で生配信いたします。
配信では、大企業の新規事業担当者が、パートナー企業と共に実践する「不の解決」へ向けたオープンイノベーションについてプレゼンします。
MCは、これまで各企業の取り組みを追いかけてきた加藤浩次とチーフプロデューサーの伊藤隆行が務めます。そして、新規事業を立ち上げたプロフェッショナルがゲストとして登場。企業のアイデアを拡大し、より発展できるよう全面協力します。
これまで会場は、大企業の新規事業創出を支援するために虎ノ門ヒルズビジネスタワーに作られたインキュベーションセンター「ARCH」のカフェでしたが、今回はより大きな会場で開催します。
様々な視点から導き出された「不」の解決策は、企業のパーパスの結晶と言えます。多くの人々の生活を変える可能性を秘めていますが、まだまだ未完成なアイデアばかり。社会の「生きづらさ」を解消し、少しずつ良い未来を作り上げようとしている現場に、あなたも立ち会いませんか? ぜひ配信をご覧ください!
■イベント概要
【イベント名】『新規事業のパーパスはなんだ!?「生きづらいです2022」LIVE PITCH』Vol.4
【開催日時】2022年5月31日(火)午後5時~7時30分
*アーカイブは、テレビ東京の経済動画サービス「テレ東BIZ」でも配信予定
【MC】加藤浩次
【出演】伊藤隆行(テレビ東京)
【進行】倉野麻里(テレビ東京)
【ゲスト】渡瀬ひろみ(ARCH CIO,新規事業コンサル アーレア代表)
角勝(フィラメント CEO、元大阪市役所職員)ほか
【ピッチ企業】株式会社東海理化 エステー株式会社 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
【エグゼクティブプロデューサー】伊藤隆行
【プロデューサー】工藤里紗 吉原正浩 林克征 新井若菜
【ホームページ】
【イベントページ】
【Twitter】
【配信URL】YouTube
【主催】テレビ東京
【協賛】森ビル株式会社 株式会社東海理化 エステー株式会社 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
Meet up @TORANOMON HILLSは、「Meet up(出会い)」をテーマに、虎ノ門ヒルズという街だからこそ出会える、人、モノ、コト、特別な体験や働き方を提案するイベントです。
新しいアイデア、新しいテクノロジー、新しい仲間、新しい働き方...この街を訪れる多様な人々との交流や体験を通して、新たな刺激や学びに溢れたひと時をお過ごしください。
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