五七五の川柳で熱中症の予防啓発をしようと、「暑さ対策川柳コンテスト」が毎年開かれている。秀作ぞろいの過去の入賞作には、予防のヒントがちりばめられている。自分は大丈夫と過信せず、川柳を読んでポイントを確認しよう。
<炎天下 距離とる水とる マスクとる>(ペンネーム・武者キングさん)
川柳コンテストは「熱中症予防声かけプロジェクト」(東京)の主催。事務局の辰巳知之さんは「マスクを着けたままだと呼気がこもりリスクが高くなる。状況に応じて適宜マスクを外して」と訴える。
<クーラーは 孫だと思って ケチらない>(ミスター塩辛さん)
辰巳さんは「電気代の値上がりで、クーラーの使用を控える人が増えないか」と心配する。消防庁によると昨年、熱中症で救急搬送された人の半数以上が高齢者で、約四割が住居で発生した。クーラー不使用で亡くなる人は少なくない。
ダイキン工業(大阪市)によると、エアコンの節電には、風向きを水平にして室内の「温度むら」を抑えることや、設定温度を下げる前に風量を強くしてみることなどが有効という。
<夫より こまめに口づけ 水筒に>(さるりさん)
水や麦茶を飲むといった小まめな水分補給は、喉が渇く前に。トイレの回数を減らそうと控えることは避けたい。農作業など屋外での作業では、無理をせず休憩をしながら水分補給を。塩あめやスポーツドリンクによるミネラル補給も大切だ。もちろん夫婦の愛情の確認もお忘れなく…。
<ネクタイも ギャグも外して クールビズ>(完熟きのこさん)
ギャグがすべるのはお寒い限りだが、クールビズは涼しさを感じる生活の知恵。衣服は通気性、速乾性が優れたもので薄い色がいいという。日傘や帽子の着用も。
<暑さ指数 知って家族の 夏守る>(カジさん)
暑さ指数(WBGT)は、気温だけでなく湿度などを取り入れた熱中症予防のための指標だ。環境省のホームページなどで公表されるが、スマホやパソコンが苦手な人には周囲の人が教えよう。
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