2022年08月28日(Sun)12時20分配信
ラ・リーガ第3節、エルチェ対レアル・ソシエダが現地時間27日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利した。日本代表MF久保建英は再び先発出場。ダビド・シルバと好連係をみせ、勝利に貢献している。(文:小澤祐作)
守備構造の穴を突いたレアル・ソシエダ
難しいゲームだったが、レアル・ソシエダはなんとか今季2勝目をあげることができた。前節バルセロナ戦のショッキングな敗戦を引きずらなかったのは、今後に向けても大きいだろう。
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敵地エルチェ戦での勝ち点3は、前半45分間の出来が引き寄せたものと言っていい。実際、イマノル・アルグアシル監督も「前半は我々の方がずっと良かった。少なくとも2-0か3-0でハーフタイムを迎えるべきだった」と試合後にコメントを残している。
エルチェはオーソドックスな4-4-2で守備ブロックを組んでいた。それほど前からプレッシャーに行くわけではなく、全体をコンパクトに保ち、ソシエダの攻撃を封じにかかっている。
そのエルチェに対しソシエダは立ち上がりに苦戦。ビルドアップ時はMFマルティン・スビメンディを最終ラインに吸収し、相手の2トップに対し数的優位を作りながら脇からの攻めを試みたが、それがうまくハマらなかった。
しかし、エルチェの守備構造には大きな問題点があり、そこに気づいてからはソシエダの攻撃は見違えるようにスムーズになった。
カギを握ったのはスビメンディとミケル・メリーノだ。上記した通りエルチェは4-4-2のブロックを組んだが、2トップの後ろ、つまりソシエダのアンカーへの対応はかなり曖昧だった。そのためスビメンディ、同選手が最終ラインに吸収された際にはそこに入ってくるメリーノがフリーになるケースが多かった。これは、右サイドバックのポル・リロラをインサイドハーフにつけるといった、エルチェの少し変わったマンマーク設定が生んだ穴だったと言える。
20分の先制ゴールは、中盤でドフリーとなったスビメンディのパスが起点となっている。さらに33分、モハメド・アリ=ショーがPKを獲得したシーンも、キッカケは相手2トップの背後でボールを受けたメリーノのパスだった。後ろで数的優位を作りたいエルチェは、分かっていても前に出ることができず、もはや混乱していたと言っていい。
相手の穴を見抜き、徹底的に狙ってゴールを脅かしたソシエダは見事だ。試合全体の内容やスコアだけを見ると大差ないが、前半の内容はエルチェとの力の差がよく表れていたと言える。
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