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Saturday, August 27, 2022

【書評】『俳句がよくわかる文法講座 詠む・読むためのヒント』井上泰至・堀切克洋著 - 産経ニュース

『俳句がよくわかる文法講座 詠む・読むためのヒント』

現代の事象を俳句で表現するときに文語を使うべきか。悩んだ経験のある人は多いだろう。そんな人に読んでほしいのが、文語の詩的な豊かさを伝える本書だ。

例えば、文語を用いた映画の題名「風と共に去りぬ」を、口語の「風と共に去った」に変更すると奇妙に感じられる理由を説明。文語ならではの多彩な助動詞の魅力を示している。俳句の裾野が広がり、テレビ番組や小中学校などでも詠まれる昨今、ワンランク上の俳句を目指す人にお薦め。

日本文学研究者と俳人の共著。解説には子規や虚子らの俳句も盛り込まれ、名句への理解も深まりそう。(文学通信・2090円)

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