Pages

Saturday, June 10, 2023

現役パイロットがアドバイス! 長距離フライトを快適に過ごすため ... - Business Insider Japan

ユスリ・アブバカールさん

エミレーツ航空のシニアファーストオフィサー、ユスリ・アブバカールさん。

Emirates

  • エミレーツ航空のパイロット、ユスリ・アブバカールさんはかつてシンガポール空軍に所属していた。
  • 現在はA380に乗り、ドバイからニュージーランドまで"世界最長フライト"のパイロットを務めている。
  • ノイズキャンセリングイヤホンを持参し、必要なことは全て一度にまとめて客室乗務員にお願いするようユスリさんはアドバイスしている。

シンガポール空軍のパイロットだったユスリ・アブバカールさんは、ドバイを拠点とするエミレーツ航空のパイロットとしてF-16戦闘機からA380に乗り換えた。

この4年半でユスリさんは世界50都市を飛び回っていて、しばしばアラブ首長国連邦のドバイからニュージーランドのオークランドまで飛んでいる。16時間近いこのフライトは、世界最長フライトの1つだ。ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に向かうシンガポール航空エアバスA350 ULRのように、さらに長距離を飛ぶものもあるが、座席はビジネスクラスしかない。

ユスリさんはこの長距離フライトを月に2〜3回、パイロットの月間飛行時間の規定に沿ってこなしている。

エミレーツ航空のファーストクラスの乗客は、15時間45分のフライトをドン・ペリニヨンを飲んだり、シャワーを浴びてリフレッシュしながら過ごすことができる。ただ、ファーストクラスのアメニティがなくても、長時間のフライトを快適に過ごし、元気に最終目的地に到着するための6つのヒントをユスリさんが教えてくれた。


時差ボケを防ぐため、あらかじめ目的地の時間帯にからだを合わせておく

長距離フライトで一番大変なのは、時差ボケだ。

ユスリさんはフライトの少なくとも2日前には食事や睡眠のパターンを変えて、目的地の時間帯にからだを合わせておくという。

「毎日2時間ずつ早く寝ることで、少しずつ変化をつけていきます。土曜日に出発するなら木曜日は2時間、金曜日は4時間、普段よりも早くベッドに入ります。新しい時間帯にゆっくりと自分を近づけていくんです」とユスリさんは話している。

客室乗務員への配慮を忘れず、快適なフライトを

長距離フライトで自分と客室乗務員が快適に過ごすために、わたしたちにできることはいくつかある。「まずやるべきなのは、シートベルトをブランケットの上で締めることです。途中で声をかけられずに済みます」とユスリさんは話している。

客室乗務員に嫌がられないためにも、乗客は忙しい乗務員が飛行機の50メートルもある通路を行ったり来たりする回数ができるだけ少なく済むよう努力すべきだとユスリさんはInsiderに語った。

ブランケット、コーヒー、軽食など、乗客はこれから2、3時間で何が必要になるか考えて、一度にまとめてお願いするようユスリさんはアドバイスしている。

自分のからだのニーズを優先

フライト中は1時間ごとに5~10分のストレッチをやるといいと、ユスリさんは話している。

「長距離フライトなら、立ち上がってお尻や腰、背中のストレッチをすることをお薦めします。フライト中にこわばってくる部分なので」

ユスリさんは前に座席がなく足元が広々としているバルクヘッドシートか、ストレッチをしても誰の邪魔にもならないアイルシート(通路側の席)を選ぶといいとアドバイスしている。

また、重い食事をすると胃がもたれるので、ユスリさんはフライトの前後は軽めの食事をするようにしている。

機内では積極的に水をたくさん飲むことで、飛行機を降りた後も気分よく過ごすことができるという。「喉の渇きを感じてからでは、すでに脱水状態になっているので遅いのです」とユスリさんは付け加えた。

子どもが一緒なら、スケジュールを立てて

ユスリさんによると、長距離フライトに慣れている親は子どもの"遊ぶ時間"や"昼寝の時間"を決めているという。

「子どもたちのために、時間ごとのアクティビティを用意している親を見たことがあります。フライト中、決まった時間になるとさまざまなおもちゃや本を出して、子どもを驚かせたり楽しませたりします」とユスリさんは語った。

「離陸してからしばらくはタブレットでゲームをさせますが、寝る時間が近付くにつれ刺激を減らしてボードゲームを与え、子どもたちを落ち着かせるんです」

ノイズキャンセリングイヤホンとアイマスクを持ち込もう

機内にどんなものを持ち込んだらいいか、手荷物の中身をしっかり考えておくことで、長距離フライトはより良い体験になるとユスリさんは話している。

「わたしの場合、質の良いノイズキャンセリングイヤホンとアイマスクを入れておくことが多いです。照明が気になることもあるので」とユスリさんは明かした。十分な水分補給のために、客室乗務員にペットボトルの水をお願いするのもいいとアドバイスしている。

スーツを着たり、ビジネスカジュアルで飛行機に乗ったからといって、無料アップグレードの確率が高まるわけではないので、快適な服装を心がけよう。「ゆったりとした服を選びましょう。その方が快適です」とユスリさんは付け加えた。

オーディオブックやリラックスできる音楽を聴いて眠ろう

長距離フライトで眠るために、ユスリさんは自分が実際に試してうまくいった2つのテクニックを教えてくれた。本を読むか、ノイズキャンセリングイヤホンでリラックスできる音楽を聴くか、だ。

「スポティファイ(Spotify)には眠りを誘うのに使えるプレイリストがいくつかあります。クラシック音楽とジャズを中心とした自分専用のプレイリストもあります」とユスリさんは話している。

「オーディオブックを聴くこともあります。生きがいやライアン・ホリデイといった自己啓発本も瞑想的で、わたしは好きですね」

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 現役パイロットがアドバイス! 長距離フライトを快適に過ごすため ... - Business Insider Japan )
https://ift.tt/8JHnXrT

No comments:

Post a Comment