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Tuesday, August 1, 2023

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しい ... - Design Stories

 
昨年あたりから、パリでは冷たいデザートが人気を博している。
日本のかき氷、韓国のピンスなど、これらは“新しい夏の味覚”として猛暑のパリで話題になった。
最近では最高気温が21〜23度と冷夏の予感がするパリだが、それでもかき氷は健在のようである。
 

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しいスイーツ『グラ二テ・ネージュ』」

 
パリジェンヌの経営するショコラティエ「Jade Genin(ジャッド・ジュナン)」では、日本の夏の風物詩、かき氷にヒントを得た新しいデザートが登場した。
その名も「グラ二テ・ネージュ」。
雪のようにふわふわのかき氷を、さわやかなフレーバーで提供する。
なおオーナーであるジャッド・ジュナンさんの父親は、パリの有名ショコラティエであるジャック・ジュナン氏だ。
 

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しいスイーツ『グラ二テ・ネージュ』」

※パリ、オペラ座近くにあるJade Genin(ジャッド・ジュナン)。

 
日本のかき氷にインスパイアされたというグラ二テ・ネージュは、注文が入ってからその場で細かくすりおろしてくれる。
日本とちょっと違うのは、シロップを使っていないこと、そして完全なヴィーガン対応であること(乳製品は使用しない)。
7月末の時点では、ホンジュラス産のピュアチョコレート、マカデミアナッツ&タヒチ産バニラ、アーモンド&栗ハチミツ、木苺、マンゴーの5つのフレーバーがあった。
 

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しいスイーツ『グラ二テ・ネージュ』」

※今年6月〜9月までの期間限定。

地球カレッジ

 
チョコレート屋さん、ということでホンジュラス産のピュアチョコレートを注文。
持った感触も軽く、目視でも十分にエアリー感が伝わった。
口に運んでもふわふわで、氷の感触はほとんどなく、まるで粉雪を食べているかのよう。
ショコラティエだけあってチョコレートの風味はとても豊かで、生チョコのくちどけにも近い食感を覚えた。
 

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しいスイーツ『グラ二テ・ネージュ』」

 
当初はシトロン・シソ(レモンにシソ)というフレーバーもあったそうだが、残念ながら早期に終了したということだ。
なお最近ではシソが柚子同様に台頭してきており、パリのビストロでは和食店以外でも「シソ風味」という料理をよく見かける。
 

パリ最新情報「日本のかき氷にヒントを得た、パリの新しいスイーツ『グラ二テ・ネージュ』」

※シトロン・シソ。ジャッド・ジュナン公式Instagramより
https://ift.tt/dvRAjZr

 
こうした日本のかき氷を、仏紙マダム・フィガロは「アイスクリームに匹敵する日本のデザート」と紹介した。
またかき氷の実態・歴史も詳しく紹介しており、すりおろした氷にフルーツシロップ、練乳、抹茶などをかけ、その起源は平安時代に遡るとも述べた。

グラ二テ・ネージュは日本の伝統とパリジェンヌのセンスが融合した、新しい夏のデザートだ。
アイスクリームスタンドはパリにたくさんあるが、このようなパリジェンヌ風の美的かき氷は、これからどんどん増えていくのかもしれない。(内)
 

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