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Thursday, September 7, 2023

《視点》遠ざかる商機やヒント - 繊研新聞

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 「日本はデザイナーをはじめとした職種には優秀な人材が揃っている。一方で、営業職は育成が進んでいない」。あるカジュアルウェアメーカーで活躍する営業マンと話した時のことだ。

 その人は前職でデザイナーブランドの営業経験を積み、現在は転職先で輸出を大きく伸ばしている。世界で戦える企画力や技術が日本にはあるのに、それをうまく伝えて売り込む人材が少ないことを指摘していた。

 「昔は欠かさず足を運んでくれていたのに、今はもう来ない」「昔やっていたあのモデル(製品)か、それをベースにしたものをまた用意すれば売れるのに」。国内においても最近、アパレル営業マンの人材不足を感じさせられる話を小売店で耳にする機会が増えた。

 かつては卸のみだったアパレルメーカーも今は直営店を開いたり、ECを手掛けるようになった。自店に関わる人材の方が優先されてしまっているのかもしれない。だが、そこから集められる売り場や販売情報は果たして正解だろうか。

 様々な地域で、いろいろなブランドとともに長年扱っている販売先だからこそ、気付いている貴重な声や見方があると思う。足で稼ぐ営業マンを定期的に採用・育成することは重要だと思う。

(畔)

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